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岡崎弾も…清水がV遠のく痛恨の連敗

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[10.25 J1第30節 清水1-2F東京 アウスタ]

 J1第30節は25日、各地で4試合を行い、アウトソーシングスタジアム日本平では清水エスパルスFC東京が対戦。F東京は前半3分にMF鈴木達也のゴールで先制。清水も同7分にFW岡崎慎司が同点に追いつくヘディングシュートを決めたが、同39分にオウンゴールで失点。このゴールが決勝点となり、清水は痛恨の2連敗で優勝争いから大きく後退した。

 清水はMF本田拓也が累積警告で出場停止のため、MF山本真希がボランチに入った。他は不動のメンバーで、FW岡崎慎司とFWヨンセンが2トップを組んだ。
 F東京はMF石川直宏が左ひざの負傷のため離脱。代わってMF鈴木達也が右サイドに入り、前線はFW平山相太とFW赤嶺真吾の2トップ。DF長友佑都も先発に復帰した。
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 立ち上がりは点の取り合いとなった。開始早々の前半3分、F東京はDF徳永悠平が右サイドから左足に持ち返し、ゴール前にクロス。絶妙な動き出しでフリーになった鈴木が頭で合わせ、いきなり先制点を奪った。

 清水もすぐに反撃。前半7分、MF兵藤昭弘の右CKに岡崎が下がりながらヘディングで合わせ、わずか4分で試合を振り出しに戻した。

 同点ゴールで勢い付く清水はその後も右サイドから攻め込み、チャンスを伺うが、F東京も体を張ったディフェンスを見せ、ゴールを許さない。F東京は前半25分、右肩を痛めた長友を早くもベンチに下げ、代わってDF椋原健太を投入。徳永が左に回り、椋原が右サイドバックに入った。

 激しいボディコンタクトが相次ぐ激戦は徐々にF東京が盛り返し、前半36分にはMF羽生直剛のスルーパスから赤嶺がゴールネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドの判定だった。それでも同39分、左にポジションを移していた徳永が今度は左サイドから右足で逆サイドへクロス。CKに逃れようとしたDF太田宏介のヘディングはゴールに入ってしまい、オウンゴールでF東京が2-1と再び勝ち越した。

 優勝のためには何としても勝ち点3の多い清水だが、焦りからかミスも目立ち、なかなかゴールを奪えない。逆にF東京は後半8分、MF米本拓司のスルーパスから平山がチャンスを迎えるが、左足のシュートはゴール上へ外れた。

 清水は後半11分、兵働が遠めの位置から思い切りよくミドルシュート。これはGKの正面だったが、このシュートから徐々に勢いに乗った。同20分には兵働のスルーパスからフリーの岡崎にボールが渡る。岡崎は素早く反転し、右足で狙ったが、枠を捉え切れなかった。

 清水は後半23分、一気に2人を代えた。兵働に代えてMF藤本淳吾、山本真に代えてFW原一樹を投入。枝村がボランチに下がり、中盤の右に藤本、左に原が入り、反撃を狙った。

 F東京は後半31分、鈴木に代えてDF平松大志を投入。平松がそのまま中盤の右サイドに入り、逃げ切りに入った。なかなか同点ゴールを奪えない清水にアクシンデントも襲う。DF児玉新が平山と競った際に鼻を負傷。そのままDF高木純平との交代を余儀なくされた。

 F東京は後半40分にも羽生に代えてDF藤山竜仁をピッチに送り込み、徹底した逃げ切り策に入った。清水はこの固い守りを崩し切れない。後半44分、DF岩下敬輔のフィードをヨンセンが落とし、MF枝村匠馬がダイレクトボレーで狙ったが、これもゴール左に外れた。結局、F東京がそのまま2-1で逃げ切り、4連勝を飾った。

<写真>4連勝を飾り、喜ぶF東京の選手たち。清水のFW岡崎慎司(左から2人目)は頭を抱える

(取材・文 西山紘平)

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