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徳永が左右から"2アシスト"、F東京はACL圏内へ急接近

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[10.25 J1第30節 清水1-2F東京 アウスタ]

 FC東京が怒涛の4連勝で、ACL出場圏に肉薄した。勝ち点を49に伸ばし、3位G大阪とは勝ち点2差。11月3日のナビスコ杯決勝・川崎F戦(国立)にも弾みの付く勝利となった。

 DF徳永悠平が左右からのピンポイントクロスで“2アシスト”を記録した。右サイドバックで先発すると、試合開始早々の前半3分、右クロスでMF鈴木達也の先制点をアシスト。前半25分、DF長友佑都が負傷交代し、左サイドバックにポジションを移すと、同39分、今度は左クロスでオウンゴールを誘発した。

 「1点目? あんま狙ってはないけど…。2点目? それも狙ってない(苦笑)。感覚で上げて、早いボールでだれか触ってくれればと」。1点目は右サイドから左足で、2点目は左サイドから右足でゴールを演出。持ち味をいかんなく発揮した。

 前節の柏戦でMF石川直宏が左ひざ前十字じん帯不全損傷で今季絶望の負傷を負った。チームの危機を救ったのは、代役として中盤右サイドに入った鈴木だった。「絶妙なところを通ってきて、とっさに頭を出した。叩き付けるというよりは角度を変える感じだったけど、僕はどんなゴールでもいいので」。

 ナオの分まで―。選手の思いは一つだった。「みんなそういう気持ちを持っていたと思うし、アクシデントを乗り越えられるチームになってきた」と徳永は胸を張る。ナビスコ杯優勝へ、ACL出場権獲得へ、さらには大逆転でのリーグVへ。逆境を跳ね返し、F東京は前進を続ける。

(取材・文 西山紘平)

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