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清水は470日ぶりホーム敗戦でV戦線から後退…岡崎「まだあきらめない」

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[10.25 J1第30節 清水1-2F東京 アウスタ]

 FW岡崎慎司の今季14得点目も空砲に終わった。0-1の前半7分、MF兵働昭弘の右クロスに下がりながらヘディングで合わせ、同点ゴール。しかし、同39分、痛恨のオウンゴールで決勝点を許してしまった。

 ホームで敗れたのは昨年7月12日の神戸戦(0-1)以来、470日ぶり。22試合継続してきたリーグ戦でのホーム無敗記録も途切れた。前節は最下位の大分によもやの敗戦。終盤戦での痛すぎる連敗となった。

 岡崎は「負けたのは残念だけど、これが自分らの実力だと思う。点を取り切る力がなかった」とうなだれた。F東京にはナビスコ杯を含めて今季5度目の対戦だったが、これで1分4敗。DF岩下敬輔は「苦手意識とかはないのに、いつもなんとなくやられている。納得いかない」と憮然とした表情だった。

 優勝へのプレッシャーなのか、前半から単純なミスが多かった。大事なところで勝てない。積年の課題である勝負弱さをなかなか払拭できずにいる。岡崎は「ここから脱皮しないと。プレッシャーなのか分からないけど、そういうものも全部ひっくるめて実力」と言い、岩下も「どこかしらプレッシャーがあるのかもしれないけど、脱却するには勝つしかない。今までやれていたことを、自信を持ってやるしかない。色気づかずに、やれていたことをやらないと」と力を込めた。

 「うまくいかない時間に声を出すとか、ちょっとしたことだけど、そういうのがないと。なんとなくやられて、なんとなく勝ち切れない。全員が意識を変えて、そういう声だったり、流れを変えるプレーだったりが出てこないといけない」と岩下は危機感を強める。このままズルズルと順位を落としていくのか。それとも、ここで踏みとどまり、もう一度上昇していけるのか。

 「まだあきらめない。残り4つ、全部勝つ」と岡崎は前を向く。殻を打ち破れるか。今季の行方だけでなく、来季以降も含めた清水の未来を占う残り4試合になる。

(取材・文 西山紘平)

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