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復帰の寺田「また同じ光景を見ることに…」

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[11.3 ナビスコ杯決勝 F東京2-0川崎F 国立]

 股関節痛で1ヵ月以上離脱していた川崎フロンターレDF寺田周平が初の日本一をかけた決勝でベンチ入り。直前の紅白戦では主力組でプレーするなど出場に備えていたが、劣勢の展開で自身の出番は回ってこず、チームも0-2で敗れた。

 チーム在籍最長11年目の寺田にとって目の前で見る決勝敗戦は00年、07年に続き、3度目だ。試合後、真っ先にミックスゾーンへ出てきた寺田は「悔しい」と第一声。そして「また同じ光景を見ることになった・・・」と力なく話した。

 自分が出る、出ないに関わらず勝ちたかった。チーム、サポーターとともに今度こそ日本一を喜びたかった。しかし届かなかった栄冠。ロッカールームでは「まだリーグが残っている。これに向かっていこうという話があった」と明かした寺田は「切り替えないといけない。この悔しさをバネに頑張らないといけない」。
 ベスト8で敗退したACLに続きタイトルを逃す結果となったが、リーグ戦4試合と天皇杯を残すシーズンはまだまだこれから。負傷から復調してきたチームの守備の柱は、この日ナビスコ杯優勝の力にはなれなかったが、まずはリーグ戦でチームを初Vへ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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