[8・30　U-17W杯ベスト16　ナイジェリア2-1コロンビア　韓国]

田村修一の「視点」

　試合はナイジェリアが逆転勝利を収めたのだが、内容的にはほぼ互角の展開だった。
　コロンビアは平均身長179㎝、平均体重74.3kgの重量級のチーム。フィジカルに加え、テクニックもあり、ナイジェリアは1対1で苦戦を強いられていた。加えて空中戦も7:3でコロンビアが制しており、身体能力に秀でたナイジェリアとはいえ、劣勢を強いられる時間も多くあった。しかし、スピードに関してはナイジェリアに分があり、尚且つ、シュートを積極的に放つため、力攻めながらチャンスを多く作っていた。結局は僅かに運が味方したナイジェリアが勝利を収めたが、どちらが勝ってもおかしくない好試合。大会のレベルの高さを痛感した。
　勝利したナイジェリアは準々決勝でアルゼンチンと対戦する。事実上の決勝戦と目されているかもしれないが、レベルの高い今大会、ここをどちらが勝ち抜くにしても、簡単には優勝できないだろう。

<写真>30日、78分に同点弾を決めたイサ(左)ら喜ぶナイジェリア。この後、逆転勝利でベスト8進出を決めた

(取材・フットボールアナリスト田村修一)