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10人の札幌、クライトンのゴールで3連勝!!

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[4.26 J2第10節 横浜FC0-1札幌 ニッパ球]

 J2第10節の残り6試合が26日各地で行われ、ニッパツ三ッ沢球技場では16位の横浜FCが11位のコンサドーレ札幌を迎えた。札幌は前半からDF西嶋弘之が退場し数的不利となったが、後半3分にMFクライトンがゴールを決め、1-0で勝利した。前節に首位セレッソ大阪を4-1で撃破した札幌は、この勝利で第7節から4戦負けなし。順位も8位に浮上し、GWの連戦に向けて好発進をきった。

 ホームの横浜FCは、前節・水戸戦で決勝ゴールを決めたFW難波宏明と池元友樹をトップに据えた4-4-2。MF三浦知良はベンチスタート。一方、アウェーの札幌は4-5-1。MFクライトンをトップ下に、2年目のFW宮澤裕樹をトップに置いた(スタメン、布陣はコチラ)。

 強風の中、前半風下となった札幌はボランチのMF上里一将、ダニルソン、トップ下のクライトンらを中心に、中盤で細かくパスを繋ぎサイドも交えて丁寧に攻撃を組み立てた。しかしアタッキングサードには攻め入るものの、横浜FCの組織的な守備に阻まれチャンスが作れない。後方から大きく蹴り入れても風で一気に押し戻されたり、パスミスから一気にカウンターをかけられる場面も多かった。この時間帯、札幌に警告の笛が吹き荒れた。前半7分にMF三浦淳宏のドリブルをタックルで止めたダニルソンを皮切りに、12分、19分にDF西嶋弘之がPA前で2度のファウルをおかし退場処分に。札幌は序盤から厳しい立ち上がりとなった。札幌は24分に左サイドハーフのMF岡本賢明を経験豊富なMF砂川誠に交代。最終ラインは3バックとなったが、中盤の選手がよく動いてはカバーに入り全員でゴール前を固めた。

 一方、風上の横浜FCは風の勢いを借りて前線に鋭いフィードを送り込んだ。しかし、これは札幌のDF西大伍、趙晟桓、吉弘充志らが読み切り完全にシャットアウト。横浜FCも風の流れが読めないため、 左サイドのMF三浦淳宏を中心に細やかなパスを回しながら攻め入る機会を窺った。前半44分には、左を崩したDF片山奨典のクロスに池元が滑り込みシュートを放ったが、これは惜しくもボール数個横をそれた。横浜FCは前半から13本ものFKを得て三浦淳が狙い続けたが精度を欠き、前半を0-0で終えた。

 後半3分、試合を動かしたのは札幌だった。左サイドの上里からパスを受けたクライトンがPAに侵入後DF3人を振りきり、体勢を崩しながら右足を伸ばしシュート。ボールはGK岩丸史也の手の先を抜けネットを揺らした。札幌が数的不利をものともせず、個人技で1-0と先制に成功。

 横浜FCは後半10分、右ボランチの八角剛史にかえカズを投入。右サイドのMF須藤右介を右ボランチに入れ、カズを右サイドに置いた。同15分に左CKを胸で落としたMFチョン・ヨンデがシュート。17分には左からのクロスをチェイスしたカズがDFと競り合うもゴール前で潰された。

 札幌はダニルソンの激しい寄せから相手ボールを奪う場面が多く、そこからクライトンとの連携で一気にゴール前まで攻め入った。後半27分、30分には、自陣でキープしたクライトンがドリブルで独走。スルスルと相手を抜き去り簡単にPAに侵入しチャンスを作った。31分にはクライトン、砂川、上里と繋ぎ、上里がフィニッシュ。しかし決定力を欠き、追加点のチャンスを潰してしまった。

 運動量が落ちた横浜FCは攻撃でも守備でも中途半端なプレーが多く、ミスが多かった。最後まで諦めず得点を狙いに行ったものの、最後まで決定機を作れず試合終了。またしてもホーム戦を勝利で飾ることは出来ず、順位は16位のまま。一方、札幌は3連勝で8位に浮上。GWの連戦に向けて好発進をきった。

<写真>決勝点を決めた札幌MFクライトン
(取材・文 山口雄人)

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