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永井がU-23代表・関塚監督の前で2戦連発のゴール!名古屋2連勝

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[6.23 J1第15節 名古屋2-0磐田 瑞穂陸]

 J1第15節の暫定11位・名古屋グランパス対5位のジュビロ磐田戦はMF藤本淳吾とFW永井謙佑のゴールによって2-0で名古屋が勝利。2連勝とした。

 前節、アウェーで鹿島に逆転勝ちし、連敗を2でストップした名古屋が東海ダービーを制した。試合は前半10分に磐田にアクシデント。ゴール前の接触プレーで左手を負傷したGK八田直樹がそのまま交代、J1デビュー戦となるGK竹重安希彦との交代を強いられてしまう。

 MF山田大記が累積警告のため不在で右膝内側側副靭帯損傷のMFペク・ソンドンとMF松浦拓弥も欠く磐田は、GK川口能活の離脱後ゴールを守ってきた守護神をわずか10分で失ってしまった。それでも17分にFW山崎亮平とのワンツーで突破したMF小林裕紀のラストパスが中央のFW前田遼一に入り、28分にはFKのこぼれ球をMF山本康裕が右サイドへ展開すると、PAへ侵入したSB駒野友一がゴール右ポストを叩く右足シュートを放った。

 名古屋は前半35分、右CKからFWケネディが決定的なヘディングシュート。だが、この一撃は交代出場の竹重が右手ワンハンドではじき出す。磐田はアクシデントに負けない戦いを続けていたが、名古屋は前半ロスタイムと後半開始直後に奪った連続ゴールで相手を突き放した。

 前半ロスタイムの49分、名古屋はゴール正面右寄りの位置で獲得したFKから藤本が左足を振りぬく。GKの逆を突いたシュートは鮮やかな弧を描いてゴール左隅へ吸い込まれた。さらに後半開始直後、藤本とのワンツーでPAへ入り込んだ永井が左足ダイレクトでGKの股間を射抜くシュートを決めて2-0へ突き放した。

 U-23日本代表の関塚隆監督が視察する中でゴールを決めた永井は2ゴールを決めた鹿島戦に続く2戦連発。ヒーローインタビューでは「上手く(藤本)淳吾さんがダイレクトで打てるところへ出してくれた。枠に入れることだけを考えて蹴りました」。6月14日のロンドン五輪予備登録メンバー発表からの2試合で3得点と結果を残している永井は、メンバー入りへ向けて「こうやって得点決めれば(ロンドン五輪メンバーに入る)チャンスも増える。チームで結果を出していきたい」。強烈なアピール弾で試合の流れも大きく傾けた。

 名古屋はMF田口泰士の展開からFW金崎夢生や永井がスピードを活かしてサイドを攻略。2点目を奪うことはできなかったが、前鹿島監督のオズワルド・オリヴェイラ監督率いるボタフォゴ(ブラジル)からのオファーを断ったという報道のあったCB田中マルクス闘莉王も攻守両面で存在感を発揮し、勝ち点3を獲得した。

 一方の磐田は後半、永井と同じくロンドン五輪予備登録メンバーの山崎の突破や山本康が決定的な左足シュートを放つなど追撃ゴールを目指した。だが、後半5分に駒野の放った右足FKはゴールのわずか右へ外れ、33分に駒野の右FKから前田の決定的なヘディングシュートも枠を捉えず、今季2度目の2連敗となった。

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