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[天皇杯]岐阜が"初物尽くし"の歴史的1勝、吉本「元旦まで…」

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[11.15 天皇杯4回戦 岐阜1-0千葉 熊谷陸]

 FC岐阜が新たな歴史の1ページを切り開いた。J1勢に勝ったのが初めてなら、天皇杯8強入りはクラブとしてはもちろん、岐阜県勢としても初。今季開幕前に大量に選手を入れ替えるなど新たなスタートを切ったシーズンで、目に見える結果を残した。

 前半ロスタイム、MF染矢一樹の左CKのこぼれ球をDF吉本一謙が蹴り込み、先制点。後半は押し込まれる時間もあったが、要所要所で体を張り、千葉に決定機をつくらせず、逆にカウンターから追加点のチャンスもつくった。

 シュート数は14対9。試合内容でも完勝だった。終盤は足をつる選手が続出。吉本も終盤に途中交代を余儀なくされたが、それだけ全力で走り切ったということだろう。

 吉本は「個人としてはあのポジション(センターバック)で90分出れないのは納得できない。足をつって代えられちゃうんじゃまだまだだと思う」と苦笑いだったが、「みんな限界まで走ったのかな。監督も“そこだけは負けるな”と言っていたし、気分良く帰れます」とはにかんだ。

 試合後のサポーターへの挨拶では「元旦まで行っちゃいますか!」と叫んだ。「ちょっと調子に乗って言っちゃいました。でも、そういう気持ちを持って、1日でも長くできるように頑張りたい。どんどん自分たちが歴史をつくっていければ」とさらなる高みを見据えていた。

(取材・文 西山紘平)

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