[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.17 JFAプリンスリーグ北海道第7節 札幌U-18 4-1 札幌一高]

昨年も主力だったMF菅原康介はサイドから繰り出される強烈なドリブル突破で、コンサドーレ札幌U-18の攻撃に大きなアクセントを加えていた。しかし、それは時として、独りよがりなプレーになってしまうこともあった。

今年、最終学年となった彼に変化が起こる。ピッチに立つ選手はほとんどが1、2年生。この試合も3年生で先発したのは菅原とGK松原修平だけ。「3年生が少ないので、僕が引っ張っていかないといけないし、下からの刺激もあって、いいモチベーションでプレー出来ています」と語ったように、エースとしての自覚が芽生え、磨き続けているドリブルを状況によって周りをうまく生かしながら駆使できるようになった。そこには独りよがりだった昨年の姿はなかった。

自慢の左足からのシュートも磨きがかかり、プレーの幅が広がった彼は、ゴールを量産し、プリンスリーグ北海道の得点王。同時にMVPも獲得した。「全国で勝ちたい。いいゲームをしたいけど、結果を大事にして、上を目指したいし、自分の力を試したい」。これからは活躍の場を全国に移して、北海道と変わらぬ爆発を誓う。

(取材・文　安藤隆人)

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