beacon

今野が土壇場同点弾、鹿島は2戦連続の足踏み

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.14 J1第18節 鹿島1-1F東京 カシマ]

 J1第18節は14日、各地で5試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズFC東京が対戦。鹿島は前半27分、FW興梠慎三の2戦連発となるゴールで先制したが、F東京も後半41分にDF今野泰幸が同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。

 鹿島はFWマルキーニョスが前節の清水戦(1-2)で右太腿を痛め、離脱。代わってFW興梠慎三が6試合ぶりに先発した。
 F東京はMF梶山陽平、MF羽生直剛が負傷欠場。ボランチでMF徳永悠平が5試合ぶりに先発復帰し、中盤左サイドにはMF松下年宏が入った。
[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは鹿島が主導権を握った。開始30秒、MF小笠原満男のスルーパスを受けたFW大迫勇也が左サイドに展開。MFフェリペ・ガブリエルの左クロスに興梠がバイシクルシュートで合わせたが、ゴール左へ。前半15分にはMF野沢拓也の縦パスを興梠が落とし、DFジウトンがPA外からミドルシュート。しかし、これはGK塩田仁史の好セーブに阻まれた。

 劣勢の時間帯をしのいだF東京は徐々に反撃に出る。前半16分、自陣からのロングフィードをジウトンがかぶってクリアミス。MF石川直宏がフリーでボールを受け、右クロスからFW平山相太がシュートを狙うも、GKの正面だった。同20分にもDFキム・ヨングンのロングパス1本で平山が最終ラインの裏を取ったが、シュートはまたもGK曽ヶ端準の正面に飛んでしまった。

 シンプルな速攻からF東京が徐々にリズムをつかみかけていたが、前半27分、鹿島がセットプレーから先制点を奪う。小笠原のFKにオフサイドラインぎりぎりを抜け出した興梠がヘディングシュートを叩き込み、先制点。この1点で試合をコントロールした鹿島がその後の反撃をかわし、1-0で前半を折り返した。

 F東京は後半開始からDF今野泰幸とMF森重真人のポジションを入れ替え、今野がボランチに上がったが、なかなかリズムをつかめない。後半11分には椋原に代えてMF大竹洋平を投入。大竹は左MFに入り、松下がSBに下がった。

 後半14分、右サイドをワンツーで駆け上がった松下がアーリークロスを送ると、ゴール前の平山が胸トラップから反転して左足でシュートを打ったが、DF岩政大樹がブロック。同15分にはDF中村北斗のクロスに平山がヘディングで合わせたが、これもゴール左に外れた。

 F東京は後半21分、石川に代えてFW重松健太郎、同27分には平山に代えてFWリカルジーニョを投入し、交代カードを使い切った。攻勢を強め、鹿島を押し込んでいくF東京。鹿島の粘り強い守備に攻めあぐねたが、後半41分、ついに同点に追い付く。右サイドから大竹が前線にくさびのパス。大黒がこれを落とすと、後方から走り込んだ今野が左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。

 試合はそのまま1-1で終了。勝利目前で追い付かれた鹿島は清水戦の敗戦に続いて勝ち点3を逃がし、夏場の思わぬ足踏みとなった。

<写真>後半41分、同点ゴールを決めるF東京DF今野(6番)
(取材・文 西山紘平)

TOP