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ボランチに上がって同点弾、今野がチーム得点王の5得点目

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[8.14 J1第18節 鹿島1-1F東京 カシマ]

 “ボランチ今野”の同点弾でFC東京が勝ち点1をもぎ取った。いつも通りCBで先発したDF今野泰幸は0-1で折り返した後半開始からMF森重真人とポジションを入れ替え、ボランチに上がる。中盤でパスをさばき、積極的にゴール前へ。鹿島を押し込み、波状攻撃を仕掛け、執念で同点ゴールを奪った。

 後半41分、MF大竹洋平が右サイドから前線のFW大黒将志にくさびのパスを入れると、大黒の落としを今野が左足でミドルシュート。「大黒さんからいい落としが来て、前がすごく空いていたので、少し左にずらして、あとは運に任せた。コースは狙ってません。とにかく枠に入れようと」。ゴール右隅に吸い込まれるシュートにGK曽ヶ端準は一歩も動けず。「鹿島は守備が堅かったし、隙を見つけるのは難しかったけど、何度も何度もチャレンジしたことが結果につながったと思う」と胸を張った。

 今野はこれが今季5得点目。CBがチーム得点王である事実が苦しいチーム事情を象徴しているとも言え、試合後はゴール裏のサポーターから「ボランチ今野」コールが起きたほどだった。

 追い付いてのドローとはいえ、これで4試合連続白星なし(2分2敗)。「すごく苦しい状況だけど、練習からみんないい雰囲気でやっているし、いつかいい流れが来るように頑張りたい」と話す今野は18日のC大阪戦に向け「最近勝てていないので、勝ち点3を取って、みんなで喜びたい」と力説していた。

<写真>後半41分、同点ゴールを決めるF東京DF今野(6番)
(取材・文 西山紘平)

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