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金鳥スタ初ゴールで乗ったC大阪、4発で首位と勝ち点5差に!

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[8.18 J1第19節 C大阪 4-1 F東京 金鳥スタ]

 J1復帰組のセレッソ大阪が首位との勝ち点差を5にまで詰めた。18日、J1第19節で12位・FC東京と対戦した5位・C大阪はFWアドリアーノとDF高橋大輔らのゴールにより4-1で快勝。勝ち点を33へ伸ばしたC大阪はこの日敗れた首位・名古屋との勝ち点差を5とした。

 1対1の局面で上回り、バイタルエリアで次々と選手がボールに絡んでくるC大阪に相手DF陣はゴールの恐怖を常に感じさせられていた。前半37分にDF森重真人が退場したF東京を押し込み続けたC大阪は、シュート21本を放って今季チームで2番目に多い4得点。リーグ最少失点の守備陣は後半41分に失点し、連続無失点試合こそ3でストップしたものの、完勝で5位をキープした。

 8月1日に「長居球技場」から略称変更されたキンチョウスタジアム初ゴールがチームを乗せた。前半4分、C大阪はMF家長昭博が相手DFラインの右外から半身を保ったままドリブルでじりじりとゴールへと近づく。そして“天才”の左足から上げられたクロスの先にいたのは腰痛を抱えるアドリアーノ。試合後のインタビューで「アキが必ずファーへ出してくれると信じていた」背番号9は、緩やかに舞い上がったクロスボールにファーサイドで反応すると「いいボールで腰が痛いのを忘れていた」跳躍から頭でボールを叩きつける。すると、ワンバウンドしたシュートはF東京GK権田修一が伸ばした手を弾いてゴールへと吸い込まれた。

 8日のキンチョウスタジアム初戦を欠場していたアドリアーノの先制ゴール。C大阪はこの後も力強く、また鋭い身のこなしで相手DFを外していくアドリアーノや乾貴士清武弘嗣らがF東京ゴールを強襲。前半終盤は10人のF東京に決定機を作られる場面もあったが後半5分、後半開始から投入されたFW小松塁が左サイドを打開して出したラストパスを大外から走りこんだ高橋が左足で押し込み、2-0とリードを広げる。

 この一撃でF東京の反撃ムードを消し去るとC大阪はMF黒木聖仁とMF石神直哉がともに左足ミドルでJ1初ゴール。4-1で勝ち最近11試合の成績を7勝3分1敗とした絶好調のチームは上位を完全に射程圏内にとらえた。
 次戦は勝ち点3差の2位・鹿島。その相手についてアドリアーノは「セレッソはアントラーズに負けないクオリティを持っている」と言い切った。J2からの復帰組・C大阪は次節、勝ってJ1・3連覇中の王者の上に立つか。

(文 吉田太郎)

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