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広島・李、技ありループで4戦5発

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[10.16 J1第26節 広島 1-1 磐田 広島ビ]

 FW李忠成のスーパーゴールがサンフレッチェ広島に先制点をもたらした。前半5分、敵陣中央でボールを持った李はドリブルで一気に中央突破。PA右サイドまで入りこむとさらに強引なドリブルで中央へ迫る。ここでDF2人が挟み込みに来たが、落ち着いて左足でボールをゴールから遠ざけた背番号9は磐田GK川口能活がややゴール前方にポジションどりしていたところを見逃さなかった。

 素早いモーションから左足を小さく振りぬくと、高く舞い上がったボールは川口の指先を抜けてそのままゴールへと吸い込まれた。サンケイスポーツweb版によると「一瞬時間が止まった感覚で余裕があった」と李。前半25分に迎えた決定機ではDFに頭でクリアされるなど2点目を奪うことはできなかったが、鮮やかなゴールでナビスコ杯決勝で対戦するライバルにその好調ぶりを印象付けた。

 今季J初ゴールを決めた9月18日の神戸戦からこれで4試合連発の5ゴール。負傷離脱中のエース佐藤寿人の穴を補って余りある活躍を見せている。今回の磐田戦は引き分けに終わったが、11月3日のナビスコ杯決勝では勝利を、日本一を決めるゴールを決めるつもりだ。

(文 吉田太郎)

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