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終了間際の失点で痛恨ドロー、清水は5戦勝利なし

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[10.16 J1第26節 清水1-1京都 アウスタ]

 6位清水エスパルスは終了間際の失点で降格圏内に低迷する17位京都サンガF.C.と1-1で引き分けた。痛恨のドローで5試合勝利なし(3分2敗)。ACL圏内となる3位G大阪との勝ち点差は4に広がった。

 首位で中断期間を迎えると、一時は鹿島に明け渡したが、8月7日の直接対決を制し、再び首位を奪い返した。ところが、その後の9試合で1勝3分5敗と大失速。ナビスコ杯も準決勝で敗退するなど悪い流れが止まらない。

 苦しいチーム事情もある。この日はFW岡崎慎司、MF藤本淳吾、MF本田拓也、MF山本真希、DFボスナー、DF児玉新という主力6選手が負傷欠場。さらにナビスコ杯準決勝第2戦・広島戦(10日)、天皇杯3回戦・水戸戦(13日)と連戦が続き、中2日の3連戦目と日程面でも厳しい状況だった。

 前半4分、FW原一樹の30mのブレ球ミドルで先制すると、その後は無理に攻め込むことなく、GK西部洋平の好セーブもあり、1点リードで後半に折り返した。

 後半に入ると、再び攻撃の姿勢を見せ始めるが、後半5分、クロスに合わせたFWヨンセンのヘディングはポストを直撃。同38分にはMF小野伸二からヨンセンとつなぎ、最後はFW枝村匠馬がPA内からシュートを放つが、枠を外れた。

 追加点を奪えないまま時間が過ぎると、後半44分にまさかの失点。再び勝ち越しを目指し、ロスタイムに入って慌てて後半46分にFW大前元紀、同47分にリーグ戦デビューとなるFW伊藤翔をピッチへ送り込むが、あまりにも時間がなさすぎた。

 試合後のインタビューで長谷川健太監督は「もったいないです」と一言。連戦の影響については「ボールの精度など、多少はあったかもしれない」と、終始険しい表情だった。

 2位以下は混戦とはいえ、清水の急落ぶりはあまりにも顕著だ。7位浦和には勝ち点1差に迫られ、8位の横浜FMが明日勝てば、順位は逆転される。ACL出場権を懸け、まさに正念場を迎えている。

(文 片岡涼)

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