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[目指せJFL!2010コラム]YSCC、関東王者のプライドで今年こそ!

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1986年に創設された日本でも歴史の古い市民クラブY.S.C.C.(横浜スポーツアンドカルチャークラブ)が、JFL昇格を懸けて戦う第34回全国地域サッカーリーグ決勝大会の1次ラウンドに挑む。昨年のリベンジを目指して戦うが、今年もチームの理事長・吉野次郎氏が“YS情報”をお届けする。

 今年もお世話になります。NPO横浜スポーツアンドカルチャークラブ(愛称 YSCC)の理事長 吉野です。

 昨年の大変な悔しさをバネに1年間走ってきましたが、早いものでリベンジの季節がやってきました。2010年はワールドカップイヤー。これまでワールドカップイヤーにクラブの大きな節目を迎えてきました。1986年にクラブが設立され、2002年に内閣府が統括するスポーツNPOとして活動を始め、2006年には文部科学省認定の総合型地域スポーツクラブとして自立した活動を始めました。

 そして今年。昨年の授業料を元に今年は結果を出すために「プライド10」とクラブスピリットを掲げシーズンイン。4月スタートの関東リーグを6月20日に3節を残して早々に優勝を決め、天皇杯予選を勝ち上がり、地域リーグカップも制して完全制覇を成し遂げ、関東王者のプライドを引っ提げてJFL昇格を目指します!!

 今回、関東を完全制覇し、地域リーグ決勝大会に出場することになりましたY.S.C.C.(横浜スポーツアンドカルチャークラブ)は日本におけるフットボール発祥の地と言っても過言ではない横浜・中区で活動をしています。

 港が開放されてから151周年。横浜には早くから外国の文化が入り、中華街や元町、外国人墓地など今ではおしゃれに彩られた街になり、観光地として有名ですが、山手にある在日外国人向けのスポーツクラブ「YC&AC」は、140年以上の歴史の中で日常的にフットボールが行われ、日本におけるフットボール文化はこの横浜からスタートしました。

 その横浜・中区に根を張るY.S.C.C.は、Jリーグが掲げる「100年構想」をスタートさせる7年前の1986年に海外に当たり前のようにある、地域住民、行政、企業の3者が一体となった参加者を中心とした地域クラブの創設を夢見て誕生しました。

 Y.S.C.C.は、活動基本理念を『スポーツを楽しむこころを育む』地域に根ざしたクラブ作りを理念とし、また、人々に気軽に安心して集っていただける地域コミュニティーとして『地域はファミリー』をモットーにクラブ活動を継続しております。

 これまでの24年間、地道に活動を続け、少年・少女からシニア世代まで、各年代層のクラスを運営しながら、フットボール以外にテニス・ヨガ・バスケットボール・バドミントン・高齢者体操・部活動支援など他のスポーツにも活動を広げ、また地域で開催されるスポーツ教室への指導者派遣なども行い、活動の輪を広げています。

 その輪は国内にとどまらず、国際都市横浜にふさわしく、主催イベントを重ねながら、オシム監督への御礼としてボスニア・ヘルチェゴビナやベトナム・フエ市、カメルーンの子どもたちへのスポーツ用品の提供など実施しています。「フットボール」は、世界の共通語です。ボール1つで友だちになれる素晴らしいスポーツ。我々の活動は、地域に活力を!!子どもたちに笑顔を!!引き出すことが使命と考えています。

 今回参加させていただく地域リーグ決勝大会での戦いを通じて、地域で生活を大人や子どもたちに、「夢・希望・感動」をお届けします。待ってろ!! JFL!!

 なお、今年のチームを紹介させてください。今年は昨年同様、変幻自在なシステムで臨みます。アマチュア最高峰を目指す戦いが、3日連戦で行われるこの大会。日本一過酷な戦いと評する人も数多くいる中で、それを制覇するには、多くの選手たちのレベルの確保と結束が大切であると思っています。

 そこに磨きをかけて1年間かけて作り上げてきたチームは、他チームのスカウティングを十分に済まし、時には3-4-3などなど、システムを変化させることで相手に対抗します。中心選手は“ミスターYS”のキャプテン鈴木陽平。彼のキャプテンシーがチーム全体を鼓舞し、DFラインを統率します。

 また、関東リーグ得点王の松田を中心とした攻撃陣は、爆発の予感があります。攻守両面において手抜きのないフットボールが現代のフットボールです。志でも負けないのがYSのフットボールです。みなさん、応援よろしくお願いいたします。

[写真]選手、ファンの集合写真。地域に根差したクラブとしてJFLに挑む(撮影:神奈川県サッカー協会広報・小野正輝)

▼関連リンク
第34回全国地域決勝大会特集ページ

(YSCC 吉野次郎)

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