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湘南、高校生DF初ゴールもJ1記録更新の21戦連続未勝利でJ2へ

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[12.4 J1第34節 新潟 3-1 湘南 東北電ス]

 最下位の湘南ベルマーレは新潟に開始4分で2点を献上するなど1-3で敗戦。これでリーグ戦8連敗、J1記録を更新する21試合連続未勝利で11年ぶりとなるJ1での戦いを終えた。

 最終戦を白星で飾ることはできなかった。だが、将来へつながる試合にはなった。0-2の後半16分、左サイドでMF坂本紘司からのパスを受けたSB山口貴弘が中央へ左足クロス。これを高校生CB遠藤航がダイビングヘッドでゴールへと押し込み、J初ゴールを決めた。追撃弾を決めたU-19日本代表の活躍に加え、来季からの加入が決まっている特別指定選手の中央大MF永木亮太は2試合連続フル出場。勝利こそ逃したものの若い力が確実に出てきていることを印象付けた。

 クラブによると初ゴールの遠藤は「僕たち若手の選手からいいプレーが出ることでチームの刺激にもなると思うし続けて努力していきたいと思います。(来季に向けては)個人としてはレギュラーを掴んでチームを引っ張っていくくらいの気持ちでやりたい。チームとしては絶対に1年でJ1に戻るという目標を達成したい」。

 また反町康治監督は「今日、頑張った選手をふたり挙げろと言われたら、現役の高校生と大学生を選ばざるを得ないです。それは次にもつながること、ポジティブにとらえていいところ。他にもサッカーでお金を稼いでいる選手が、『なにくそ』とばかりに少しずつやれるようになってきたことはよかったです」と振り返り、再びJ2を戦う来季へ向けては「来シーズン、私が指揮を執るかどうかは決まっていませんが、近日中に考えてしっかりしなければならないと思っています。若い力も出てきていますが、このチームは叩かれてそこから芽を出して、雑草のように伸びていかなければならないチームであると思います。しっかりと肥料をあげて強い雑草になれるようにこれからやっていかなければならないと思います。来季は、経営規模の大きいチームが多くJ2にいるという珍しい形で格差が見られるリーグになると思います。その中で湘南が格差に勝つべくやることを整理しなければならないということも感じています」と分析していた。

(文 吉田太郎)

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