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C大阪は倉田弾で一時同点も、悔しい敗戦

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[3.5 J1第1節 G大阪2-1C大阪 万博]

 セレッソ大阪ガンバ大阪と対戦し、1-2で敗れた。一時はMF倉田秋のゴールで同点に追いついたものの、再び突き放されて悔しい敗戦。これで“大阪ダービー”では03年以来、10試合連続で勝ちなしとなってしまった。

 C大阪はACLのGL第1節アレマ・インドネシア戦と同じく4-2-3-1システムを採用。GKはキム・ジンヒョン、DFラインは右から高橋大輔、茂庭照幸、上本大海、丸橋祐介。中盤は中後雅喜、マルチネスのダブルボランチで、その前方には倉田秋、乾貴士。トップ下にはキム・ボギョンが入り、1トップはFWホドリゴ・ピンパォンが務めた。

 前半から押し込まれる時間が続いた。MF宇佐美貴史やFWイ・グノ、FWアドリアーノを中心に攻め込んでくる相手に対して後手に回り、リズムをつくれない。前半7分にはMF乾貴士からのパスを受けたMF倉田秋が反転し、右足でミドルシュートを狙ったがGK藤ヶ谷陽介に止められた。

 その後もFWホドリゴ・ピンパォン、MFキム・ボギョンらが仕掛けていこうとするものの、前線にボールが収まらずチャンスをつくることができないまま時間は過ぎていった。そして同38分、PA内でくさびを受けたアドリアーノを止めにいったDF上本大海が痛恨のハンド。ACL第1節アレマ・インドネシア戦に続き、PA内でハンドの警告を受けてしまった。失点を覚悟してのPKだったが、MF遠藤保仁のPKはGKキム・ジンヒョンがビックセーブ。しっかりとコースを読み止めてみせた。

 直後の同39分には、ロングボールの競り合いからこぼれたボールを乾が胸トラップで落として右足でシュート。これはクロスバーを直撃した。そのまま前半をスコアレスで折り返した。

 前半の度重なるピンチにはDF茂庭照幸ら守備陣が踏ん張っていたが、後半についに失点を喫してしまった。後半20分、簡単に右サイドからクロスを許すとニアサイドにFWアドリアーノに飛び込まれて先制を許した。追いつくしかないC大阪は同27分、MF中後雅喜に代わってMF清武弘嗣を投入。倉田をボランチへ下げて、清武が右SHの位置へ入った。

 そして同28分、サイドを起点に押し込むと、ゴール前混戦から、DF丸橋祐介の左クロスに、最後はPA内正面へ走りこんだ倉田が右足ダイレクトでシュートを決めて、同点に追いついた。昨季まで共に戦っていたアドリアーノに先制点を奪われたものの、こちらも倉田が古巣相手に一撃を見舞った。しかし、同点に追いついて喜んでいたのもつかの間、同31分、PA手前でシュートパスをつながれると最後は遠藤にミドルシュートを決められて、再び突き放された。同38分には乾に代わり、FW播戸竜二を入れて、攻めにかかったが同点に追いつくことはできず、試合は終了した。

 C大阪によると、レヴィー・クルピ監督は「今日のような試合、当然負けるのは悔しいですし、さらにダービーに負けるという結果は本当に残念」と話ながらも「アレマ戦に比べると、ずいぶんパフォーマンスがよくなっています。これから2節以降チームとして上向きになっていくと思います」と前向きなコメント。次節、C大阪はホームで柏と戦う。

(文 片岡涼)

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