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甲府は13年連続で開幕戦勝利ならず、4年ぶりJ1復帰戦は1点に泣く

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[3.5 J1第1節 甲府0-1磐田 中銀スタ]

 4シーズンぶりのJ1復帰を果たしたヴァンフォーレ甲府の“J1初陣”は0-1の零封負けに終わった。これでJリーグに加盟した99年以降、開幕戦は5分8敗。またしても開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。

 三浦俊也新監督を迎えた甲府は4-2-3-1のシステムを採用した。GK荻晃太、4バックは右から石原克哉、ダニエル、山本英臣、内山俊彦。中盤は養父雄仁と伊東輝悦がダブルボランチを組み、2列目は右から松橋優 、パウリーニョ、永里源気と入り、ハーフナー・マイクが1トップを務めた。

 前半4分、石原の右クロスから松橋がヘディングシュートを放つと、同14分にも石原の折り返しを受けた松橋が右足でシュート。これはGKの好セーブに阻まれたが、同31分にもハーフナーがシュートを打つなど積極的にゴールを狙った。

 前半は甲府ペースで進んだが、チャンスに決め切れず、0-0で折り返すと、後半開始から松橋に代えて新外国人のMFフジネイを投入。パウリーニョが右サイドに出て、ハーフナーとフジネイが2トップ気味になった。

 しかし、徐々に流れを引き寄せたのは磐田の方だった。後半24分に養父が強烈な左足ミドルを放つもGKの好守に阻まれ、同35分にはセットプレーのセカンドボールから先制点を許してしまった。

 後半37分にFW阿部吉朗、同40分にはプロデビューとなるルーキーのMF堀米勇輝を投入し、同点ゴールを狙ったが、最後まで1点が遠かった。

 初陣を白星で飾れなかった三浦監督は試合後のインタンビューで「内容的には良かったし、勝ち点3を取りたかった」と悔しさを隠さなかった。「いい時間帯に、今日なら前半のうちに点を取れば、勝ち点につながっていく」と決定力不足を敗因に挙げると、「悲観するゲームじゃない。やっていることの精度を高めていきたい」と、12日の第2節・福岡戦での初勝利を誓っていた。

(文 西山紘平)

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