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広島が寿人、西川ら選手および監督の震災に対するコメントを発表

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 サンフレッチェ広島は13日、ペトロヴィッチ監督および選手の東北地方太平洋沖地震に対するコメントを発表した。

●GK西川周作
「昨日の練習後、帰りのクルマの中で初めて今回の地震を知った。本当に衝撃を受けた。阪神大震災の時は物心もついていなかったので。本当に胸が痛い。深刻な状況。
 マキ(槙野)がドイツでインナーシャツにメッセージを込め、(長友)佑都が喪章をつけてイタリアで闘ったように、自分たちサッカー選手はピッチで皆さんを元気づける以外にない。ただ、今は公式戦が中止になった状況だし、本当に辛い時期。何かできることがあれば、積極的にやっていきたい。
 とにかく今は、いいプレーができるように準備するだけ。僕らプロの選手はプレーで見せるしかない。そうやって皆さんを助けることが、僕らのやるべきこと」

●FW佐藤寿人
「今日の(鳥栖との)練習試合の合間に、(選手会の)みんなと話をしていた。仙台や東北地方だけでなく、日本各地で地震の被害が広がっている。Jリーグの選手たちも、そういうたくさんの場所で、たくさんの方々のサポートを受けてプレーしているわけで、選手会としても(支援などの)いろいろな動きがあっていいと思う。
 今、この大変な時期に、選手としてもしっかりと(地域のために)やらなければいけない。ただ僕らはサッカー選手だし、サッカーを通してしか貢献することができない。試合ができるようになれば、プレーで被災している方々を元気づけたいと思っています」

●MF青山敏弘
「僕らはテレビで見る範囲でしかわからないが、そこから伝わる情報だけでも本当に悲惨なこと。被災地におられる方は本当に困難な状況にあると思う。でも、それに対して必死に立ち向かわれているわけだし、僕らにはその方々を励まし、エールを送ることくらいしかできない。とにかく、普通の生活に一日でも早く戻れるようになるよう、心から願っています。どういう形で自分がどう(支援)するか、まだ考えはまとまっていないけれど、できる限りのことをやっていきたい。少しでも力になりたい」

●MF森崎和幸
「とにかく、言葉もない。日本で、こんな大変なことが起きている。(映像を)最初に見た時は、これが現実だと信じることができなかった。何もできない自分に対する歯痒さと同時に、とにかく皆さんが助かってくれればという想いで一杯です。
 今すぐに何かができるわけではないけれど、とにかく僕らサッカー選手には、サッカーを通じて皆さんに元気を届ける以外にできない。Jリーグが再開すれば、皆さんがとにかく元気になってくれるようなプレーを見せたいと思う。そのためにも、いつ(公式戦)が行われてもいいように、気持ちも身体も準備していきたい」

ペトロヴィッチ監督
「こういう震災が起きたことを悲しく思う。そして、災害に遭われた方々に対し心からお見舞い申し上げます。
 私、あるいはチームとして、災害に遭われた方々に対する助けになるようなことがあればもちろん行動していきたい。
 リーグ戦の試合中止については、適切な判断だったと思う。今後3~5週間と、もしかしたら公式戦が行われないかもしれない。
 しかし、そういう状況の中でもまず考えないといけないのは、災害に遭われた方々の気持ちだ。試合がないことで気持ちが切れることなど、あってはならない。
 選手たちが考えるべきは、災害に遭われた方々が今、どれほど大変な状況にあるかということだ。そして、そのことによって試合ができないことに対して、言い訳は一切言ってはならない。
 プロとして、言い訳は必要ない。やるべきことは、どういう状況であっても、やらないといけない。
 サンフレッチェのサッカーを楽しみにしている人々は、日本中にたくさんいる。こういう悲しい出来事があった中、我々がいいサッカーを見せてそういう方々を喜ばせることは、我々に課せられた義務だ。それは、選手たちが持たなければならないモチベーションである。
 災害に遭われた現実というのは、本当に悲しい。失望されている方も多いだろう。そういう方々に対して少しでも助けになれば、ということを私たちは考える。
 クラブとしてもJリーグも日本サッカー協会も、そういう考え方で何らかの形で支援をオーガナイズしていくと思うし、とにかく被災された方々に少しでも喜んでいただけるようなサッカーをお見せすることが、我々に課せられた責務だ」

(文 西山紘平)

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