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「存在感を示すには?」浦和・原口&風間氏が少年たちにアドバイス

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 ユース世代のフットボールプレイヤーをサポートする特別プログラム「NIKE FC プレイヤーズフォーラム」が17日、東京・JR原宿駅近くにあるNIKE原宿「BOOT ROOM」(3階)で開催された。この日は浦和のU-22日本代表候補MF原口元気と筑波大の監督で評論家の風間八宏氏が参加し、集った約30名の10代フットボーラーに上手くなるための“秘訣”を伝授した。

 今回のメインテーマはピッチ上で『存在感』をいかに示すか。この4月-5月は新チームが結成されたばかりで、みんなレギュラー獲得に向けてアピールをしたい時期。風間氏は指導者の視点からアドバイス。「彼(原口)も中学校から見てますけど、相手を倒しに行っている。相手を倒せる選手が目に入ってきますね。サッカーは戦い。戦える子は目に入ってくる。簡単にいうと、目の前の相手に勝てばいい。1対1もそうだし、勝つために何をするか、その時に特徴が出てくる」と説いた。

 もっとも自己アピールに躍起になりすぎてもダメだそうで、風間氏は「(この時期は)みんなやりたい気持ちが強くなっていると思う。でも、まずはちゃんとした技術やちゃんとした考え方を身に付けてほしい。すぐに試合に出たいとか、すぐにうまくなりたいと思うんだけど、この時期は(将来)どこに行ってもできるように、基礎の繰り返し、頭の中の整理、相手と戦うために必要なことを覚えないといけない。周りに振り回せれてはいけない」と目先のことにとらわれず、将来、プロリーグなどより高いレベルでプレーするために、基礎技術の向上に励むことが大事な時期だと明かした。

 原口は選手の立場で、どうすれば周りにアピールできる、存在感を見せつけることができるかについてアドバイス。「自分は1対1で負けないという気持ちを強く持っています。そこに勝てば存在感も出てくると思いますし、守備でもボールを奪えば存在感が出ます。1対1にとにかく勝つということが重要です」と攻守にわたって1対1で負けない強いメンタルを養うことが重要だと説いた。

 メンタル面といってもいろんな要素があり、一概にどうすればいいかは難しい要素だが、原口は「ユースのときから、トップの選手よりもうまいと思ってやっていた。周りに口にしたことはある? ユースの監督に、俺のほうがうまいから、早くトップに上げてよ! と生意気なことを言ってました。でも、そういう気持ちでやらないと、トップにはいけないと思っていた」と浦和ユース時代の貴重なエピソードを明かしてくれた。

 もちろん、一番大事なことは誰よりも練習をすること。原口も気持ちだけでなく、練習もしっかりとこなしていた。風間氏は「ボールを触った分しかうまくならない。トレーニングを沢山することです。足というのは手のように普段使っていない。だから、これだけ使えばいいというのはない。(普段使わないからこそ)やればやるだけうまくなる。逆にやらなければ、差がつく。僕は(練習は)量だと思う。質というのは量からしか生まれない。チームの中で勝った負けたで満足していてはいけない」とクラブや部活動の練習はもちろん、自主トレも含めてもっともっと練習を積むようにアドバイスした。

 原口は改めて、精神面を強調。「自分が1番上手いんだという気持ちを持つことが大事。常にそういう気持ちで、僕も日本で1番、上手くなるんだだという気持ちでやっています」と説いた。トークショーの中では、原口が履いている新スパイク「マーキュリアル ヴェイパー VII」も披露された。NIKEの最軽量スパイクのうえ、デザインも斬新で目立つもの。見た目も機能も優れており、あらゆる面で『存在感』を発揮させることができるスパイクだという。

 原口は「プレーで目立てばスパイクもより目立つと思います。まずはプレーで目立っていきたい」ときっぱり。トークショーではさらに、司会者から世界でプレーしたいかと聞かれると、原口は「やっぱり世界でやることが目標。ゆくゆくはヨーロッパで活躍したい」と少年たちの前で力強く宣言し、拍手喝采を受けた。世界を目指す原口と、ブンデスリーガなど世界で戦ってきた経験を持つ風間氏。2人には『誰にも負けないという強い気持ち』と『誰にも負けないと言える練習量』があった。2人の言葉は次代を担う少年たちの貴重なアドバイスになった。

[写真]参加者と記念撮影をする原口と風間氏。学生たちには貴重か濃厚な時間となった

☆ゲキサカでは原口選手と風間氏のメッセージ入りサイン色紙をゲット。近くpt賞品交換ページに掲載します。お楽しみに!!

(取材・文 近藤安弘)

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