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神戸は大久保ミドルで先制もドローに終わる

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[4.23 J1第7節 甲府1-1神戸 中銀スタ]

 ヴィッセル神戸は敵地でヴァンフォーレ甲府と対戦。FW大久保嘉人のミドルシュートで先制したが、後半に追いつかれて1-1で引き分けた。開幕戦では浦和に1-0の勝利を収めていたが、公式戦連勝は叶わなかった。

 神戸は開幕戦と変わらずに4-4-2システムを採用。GKは徳重健太、DFラインは右から近藤岳登 、北本久仁衛、河本裕之、茂木弘人。ダブルボランチを三原雅俊とボッティが務め、2列目は右からホジェリーニョ、小川慶治朗。2トップには大久保嘉人と吉田孝行が入った。

 FW大久保嘉人が鮮やかなミドルシュートで先制点を決めた。前半41分、ゴールまで約30mの距離から右足を一閃。ボールは相手DFに当たり、コースが変化。ゴール手前でワンバウンドするとネット右へ吸い込まれた。開幕戦では小川やボッティ、ホジェリーニョらが負傷欠場した影響から中盤でプレーしたが、この日は2トップの一角として出場。エースFWらしい働きでチームに先制点をもたらした。

 リードして前半を折り返したが、後半に入ると中盤でパスミスを連発。ボールを失う回数が増え、次第に流れが甲府へ傾いていく。すると後半19分、相手の左CKからのボールにDF北本久仁衛が対応。しかしDFダニエルにポジションを取られると、右足を伸ばされ、押し込まれて失点。同点に追いつかれた。

 再び突き放しにかかる神戸は、後半29分にはMF森岡亮太、同42分にはFW都倉賢をピッチへ送った。後半終了間際のロスタイムには、都倉と大久保が右サイドから細かいパスで相手DF陣を崩し、決定的なシーンをつくるも都倉のシュートはポスト右へ外れた。そのまま試合は終了し、勝ち点1を分け合った。

 試合後のテレビインタビューで和田昌裕監督は「雨の影響もあり、セカンドボールをなかなか拾えなくなった。そこで後半は甲府にペースを持っていかれた」と試合を振り返り、「勝ち点3は欲しかったがアウェーで勝ち点1を取ったということをプラスに考えるしかない。選手たちはよく戦ってくれた」と激しい雨の中、90分間プレーした選手たちをねぎらっていた。

(文 片岡涼)

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