[4.23 J2第8節 熊本2-1岐阜 熊本]

　ロアッソ熊本のFW長沢駿とFW仲間隼斗の2トップがともにJリーグ初得点の“揃い踏み”。熊本が2-1でFC岐阜に勝利した。

　プロ生活5年目にして初ゴールを決めた長沢は、試合後のテレビインタビューで「先月、祖母が亡くなって、今日が四十九日でした。なんとか点が欲しかった。おばあちゃんに捧げるゴールです」と静かに話した。

　前半9分、MFファビオからのパスを受けてドリブルで持ち込み、右足を一閃。ゴール左に豪快に突き刺した。07年に清水に入団するも、なかなか出場機会に恵まれず。今季から熊本へ期限付き移籍してきた191cmの長身FWが待望のゴールを決めた。

　そして、追加点を決めたのが柏U-18から今季入団した18歳のルーキーFW仲間だ。J初先発の起用に応えたのが前半16分、MF原田拓の右クロスをファーサイドの長沢がヘディングシュート。こぼれ球を仲間が押し込んだ。試合後、プロ初ゴールを決めた仲間は「初スタメンで点が取れて嬉しいです」と笑顔で話した。

　後半20分には右CKからのボールにMF川島眞也に飛び込まれて1失点を喫したが、2点を先取した熊本が逃げ切り、2-1で勝利。開幕戦の東京V戦(1-0)に続く、連勝を飾った。

(文　片岡涼)