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試合最終盤に見せ場も、新潟対磐田は勝ち点1分け合う

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[4.24 J1第7節 新潟1-1磐田 東北電ス]

 24日、J1第7節のアルビレックス新潟ジュビロ磐田が新潟県の東北電力ビッグスワンスタジアムで行われた。33,662人の観衆を集めた一戦は1-1で引き分け。新潟、磐田ともに1勝1分となった。
 
 今季初のホームゲームを戦った新潟は4-4-2システム。GKが日本代表の東口順昭で4バックは右から藤田征也、千葉和彦、石川直樹、U-22代表SB酒井高徳。中盤は19日に入籍を発表したばかりの小林慶行が本間勲とダブルボランチでコンビを組み、右が三門雄大、左が韓国代表MFチョ・ヨンチョル。ブルーノ・ロペスと今季10番を背負うミシェウが2トップを務めた。

 一方の磐田は山田大記と小林裕紀の明治大出身のルーキーコンビが揃って先発。小林は4-4-2システムの中盤の底の位置で那須大亮と並び、プロ初先発の山田が左MF、右はU-22日本代表のMF山本康裕。2トップは3年連続得点王を狙う前田遼一とU-22日本代表FW山崎亮平。最終ラインは右から駒野友一、加賀健一、藤田義明、パク・チュホでGKは川口能活が先発した。

 試合は前半6分、新潟がいきなりリードを奪う。左サイドでポイントとなったミシェウがPAへ絶妙なタッチのパス。これを受けたチョ・ヨンチョルがスピードを生かして縦へ切れ込むと、スライディングタックルを試みた藤田に倒されてPKを獲得。このPKをチョ・ヨンチョルが右足でゴール左上へと沈めて先制した。

 試合後のインタビューで黒崎久志監督が「立ち上がりからテンポよくできていたし、自分たちの意図するところができていた」と語ったように、新潟はその後もボールを支配しながら、両SBの攻め上がりを絡めてシュートにまで持ち込んでいく。39分にはPAで粘ったブルーノ・ロペスが反転から右足シュート。これがゴール右ポストを叩くなど流れ良く前半を終えた。

 一方の磐田は右の山本康と駒野、左の山田とパク・チュホ、そして山崎と前への推進力のある選手たちが、徐々に相手守備陣に圧力をかけていった。前半10分には山本康が右サイドを打開。26分には左サイドでボールを受けた山田が鮮やかな個人技でDF2人を置き去りにして決定的な右足シュートを放つ。41分には前田のポストプレーから山崎の放った右足ミドルがゴールを捉えた。

 そして後半、さらに攻勢を強めた磐田に対し、新潟は藤田に代えてDF菊地直哉を投入しディフェンスを固める。だが磐田は23分に「リズムは悪くなかったけど変化をつけたかった」(柳下正明監督)という理由で山田に代えてFWジウシーニョを投入。そのブラジル人アタッカーが投入1分後に期待に応えた。24分、山本康の右クロスにDF2人を振り切って飛び込んできたジウシーニョが頭で叩きつける。ワンバウンドしたシュートがゴールを破り、同点に追いついた。

 新潟は28分、FW川又堅碁とMF木暮郁哉を同時投入。磐田は35分に新人FW金園英学をピッチへ送り出し、互いに決勝ゴールを奪いにいった。磐田は43分、駒野の右CKから金園がクロスバー直撃のヘディングシュート。一方の新潟は45分、ブルーノ・ロペスのキープから最後は右クロスに川又が飛び込む。だがゴール至近距離から放たれた一撃はGK川口がビッグセーブ。ともに試合最終盤に迎えたビッグチャンスを生かしきれず、勝ち点1を分け合った。

(文 吉田太郎)

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