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2度のPK失敗も、新潟が新エースの今季3得点目で神戸下し無敗キープ

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[5.3 J1第9節 新潟1-0神戸 東北電ス]

 アルビレックス新潟はPKを2度失敗しながら、新エースの2戦連発弾で福岡との開幕戦(3-0)以来の勝利を飾り、開幕からの無敗(2勝2分)を守った。

 圧巻のスーパーゴールだった。後半29分、右サイドからのDF藤田征也のスローインをMFチョ・ヨンチョルがワンタッチで落とすと、FWブルーノ・ロペスが右足を振り抜く。豪快なダイレクトボレーがゴールネットに突き刺さり、新潟が先制した。

 今季加入した新外国人のブルーノ・ロペスは4月29日のC大阪戦(1-1)に続く2戦連続のゴール。開幕戦でも1得点を決めており、今季通算3得点で得点ランキングトップタイに立った。

「新潟に初めて着いたときからサポーター、チームメイトの熱いサポートのおかげでうまくいっている。今日のゴールも、今までのゴールも、家族やサポーター、チームメイトに捧げたい」。試合後のインタビューでそう語った背番号11。オフにMFマルシオ・リシャルデスが移籍し、攻撃力ダウンが心配された攻撃陣の穴を埋めてあまりある活躍ぶりだ。

 2度のPK失敗も関係なかった。前半36分、今季初先発のMF木暮郁哉がMFミシェウのパスに走り込むと、PA内でDF茂木弘人に倒されたとしてPKを獲得。微妙な判定から絶好の先制のチャンスをつかんだが、チョのキックはGK徳重健太に阻まれた。1-0の後半36分にもチョがDFイ・ジェミンに倒され、2度目のPK。キッカーはまたしてもチョ。しかし、今度はゴール左に外してしまった。

 結局、ブルーノ・ロペスの一発が決勝点に。苦しみながらも勝ち点3を手にし、今季ホーム初勝利。クラブによると、MF本間勲は「内容的に必ずしも良いゲームではなかったかもしれないが、勝てたことは良かった。苦しい中でも粘り強くやれたことに自信を持って、次の大宮戦に臨みたい」と、開幕から依然負けなしのチーム状態に手応えをつかんでいた。

(文 西山紘平)

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