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攻め切れない川崎F、今季2度目の零封負けで再開後4試合2得点

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[5.7 J1第10節 神戸1-0川崎F ホームズ]

 1点が遠かった。前節の磐田戦(1-0)で再開後初勝利を挙げた川崎フロンターレは0-1の零封負けで今季初の連勝を逃した。

 チャンスはつくった。前半14分、2試合ぶりの先発となったMF登里享平が左サイドから仕掛け、折り返しにFW矢島卓郎が飛び込む。こぼれ球に詰めたFWジュニーニョは無人のゴールに押し込むだけだったが、シュートはDF茂木弘人の体を張ったブロックに阻まれた。

 前半21分、MF山瀬功治の強烈な右足ミドルもGKが好セーブ。後半18分には山瀬の右クロスに矢島がヘディングで合わせたが、枠を捉え切れなかった。すると同23分にミスから先制点を献上。守備を固める神戸を攻めあぐねた。

 後半28分からはプロデビューとなる高卒ルーキーのMF大島僚太を投入し、同35分には磐田戦で劇的な決勝点を決めたFW小林悠がピッチに入る。しかし、その後もチャンスらしいチャンスをつくれず、失点シーンに絡んだDF田中裕介がロスタイムに放ったミドルシュートもGKに阻まれ、無得点に終わった。

 これで今季2度目の零封負け。前節の磐田戦は10人を相手に終了間際の1点で何とか勝ったが、リーグ再開後の4試合でわずか2得点と得点力不足に苦しんでいる。クラブによると、相馬直樹監督は「守りに入られたところで(点を)取るチャンスはあったと思うが、フィニッシュすることができず、悪い部分がたくさん出てしまったゲームだった」とコメント。矢島は「神戸の守備が堅く、飛び出すスペースがなかった。プレー一つひとつの精度をもっと上げていくことが必要だと思う」と厳しい表情で話していた。

(文 西山紘平)

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