beacon

[コマスポ]狂った歯車を修正できず、今季初黒星

このエントリーをはてなブックマークに追加

[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[5.7 第85回関東大学サッカーリーグ戦・前期1部リーグ第2節 駒澤大0-2順天堂大 フクアリ]

 第85回関東大学サッカーリーグ1部第2節は7日、駒澤大対順天堂大がフクダ電子アリーナで行われ、順天堂大が2-0で勝利を収めた。駒大は2節目にして今季初黒星。攻撃陣の不調などが響き、苦しい船出を強いられている。

 駒大は順大に対し、12年間無敗と抜群の相性を誇り、過去の戦績を見れば駒大に一日の長があった。だが、その歴史もこの日をもって覆された。秋田浩一監督は「勝とうという意識は順大の方が強かったように思う」とメンタル面が勝敗に強く影響を与えたことを敗戦理由に挙げる。

 「前半の早い時間帯は前に行くことを意識し、相手を押し下げてスペースを作ってからどんどん攻めて行こうと思っていた」と副主将のDF濱田宙(4年=市立船橋高)が語るように、序盤はMF湯澤洋介(3年=矢板中央高)とMF奥村情(3年=名古屋U-18)が両サイドに出来たスペースを突き、そこから中央のFW肝付将臣(4年=熊本学園大附高)を狙ったクロスからゴールを狙っていく。さらに、FW山本大貴(2年=ルーテル学院高)、MF碓井鉄平(2年=山梨学院大附高)の2年生コンビが近い距離間でのパス交換から相手を外し、3人目の選手が飛び出すシーンなども見られた。特に前半15分間は、順大の中盤に生まれたスペースを上手く活用し、少ないタッチ数のパス回しから順大ゴールに迫りチャンスを作った。

 流れが駒大に傾いていると思われた17分、雨に濡れた芝を利用した低空ミドルを突き刺され、先制を許してしまう。失点後は、ボールを奪って組み立てようとしても、わずかな意思のずれからパスミスが生じ、局面を打開することができない。36分にはDF林堂眞(4年=習志野高)のクロスバー直撃のFKを放つなど見せ場は作るが、あと一歩のところでゴールに見放されてしまう。

 後半は攻撃のアイディアが豊富でボールを落ち着かせられるルーキーのMF板倉直樹(1年=千葉U-18)、スピード豊かな突破と裏への飛び出しが得意のFW磯本圭吾(3年=新潟ユース)など、リーグ戦初出場となる2人を投入し点を取りに出る。

 しかし、逆に順大のテクニシャンMF天野純(2年=横浜FMユース)を中心にサイドで起点を作られ危険な場面が連続して続くと、70分には2点目を献上。同点に追いつくべく、2トップを狙ったロングボールを入れるが、相手にインターセプトされ、湯澤の強引なドリブルも相手の体を張った守備に次々と止められてしまう。時間だけが過ぎ、最後までゴールが遠く、2試合連続の無得点。順大の堅守を打ち崩す、気持ちと攻撃の形を作ることができず、0-2の敗戦となった。

[写真]敗戦にショックを隠せない選手たち

(文 駒大スポーツ・田中幸生)
(写真 同・近藤信太郎)

PR:駒大スポーツでは、サッカー部の試合速報や内外での細かな情報をつぶやきサイト「twitter」で絶賛つぶやき中です。「koma_football」か「#koma_footopi」で検索して、ぜひフォローをお願いいたします。

TOP