beacon

清水は5失点大敗、指揮官「ユースレベルの失点の仕方」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.14 J1第11節 清水1-5神戸 アウスタ]

 清水エスパルスは守備が崩壊し、ホームで屈辱的な大敗を喫した。DF平岡康裕が右肩脱臼で離脱中の守備陣はDF岩下敬輔がボランチにポジションを上げ、最終ラインでは早稲田大から今季入団したルーキーのDF岡根直哉がプロ初先発。後半は3バックにシステムを変更したが、1-5の惨敗で4試合勝利なし(2分2敗)となった。

 アフシン・ゴトビ監督も怒りの表情だった。試合後のインタビューで「一番悪いパフォーマンスを出してしまってガッカリしている」と振り返ると、「非常に悪い失点だった。3回のミスが重なり、GKのミスが出て先制点を許した。簡単に失点している。ユースレベルの失点の仕方をしていると思う」と厳しい口調で言った。

 前半18分、DF辻尾真二のバックパスがずれ、飛び出したGK山本海人がゴールラインぎりぎりから滑り込みながらクリアすると、ボールはMF大久保嘉人の目の前に。大久保は落ち着いて無人のゴールに流し込み、先制点を許してしまった。

 0-2で前半を折り返すと、後半開始から3試合ぶりの復帰となるMF小野伸二を投入し、3-4-3にシステムを変更。後半11分、小野の右クロスからMFアレックスがつぶれ、ゴール前でフリーのFW伊藤翔が右足で狙ったが、クロスバーを直撃。決定機を生かせず、直後にカウンターから3失点目を喫すると、同25分には左サイドからのFW高木俊幸の折り返しにFW大前元紀が飛び込んだが、右足ボレーはポストに弾かれ、跳ね返りに詰めたFW永井雄一郎も枠を捉え切れなかった。

 0-4の後半32分、大前の右クロスからファーサイドのFW高原直泰がヘディングで叩き付け、移籍後初ゴールとなる意地の1点を返したが、ロスタイムに5失点目。ゴトビ監督は「システムの問題ではなく、神戸がすべての球際で勝っていた。我々にもチャンスはあったが、バーやポストに阻まれ、GKのいいセーブもあった。逆に神戸はチャンスにしっかり決めた」と決定力不足を敗因に挙げたが、攻守に課題ばかりが見える大敗となった。

(文 西山紘平)

TOP