beacon

草津がラフィーニャ2発で逆転勝利、F東京は連勝ならず今季2敗目

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.14 J2第12節 草津2-1F東京 正田スタ]

 ザスパ草津はFWラフィーニャの今季初ゴールを含む2得点でFC東京に2-1と逆転勝ちし、連敗を2で止めた。殊勲のラフィーニャは試合後のインタビューで「僕も(ゴールを)待っていたので、決められてよかった」と笑顔を見せ、「チームのみんなが走って走って、あきらめないプレーが結果につながったと思う」とチームメイトに感謝した。

 先制点を許す苦しい展開だった。前半28分、PA内でMF松下裕樹がMF鈴木達也を倒したとしてPKを与えてしまう。これをMF梶山陽平に決められたが、その3分後に追い付いた。FWアレックスからパスを受けたラフィーニャがMF熊林親吾とのワンツーで抜け出し、左足でシュート。あっという間に試合を振り出しに戻した。

 F東京は後半14分にFW高松大樹が負傷交代するアクシデント。前節の富山戦(1-0)で劇的な決勝点を決めたMF羽生直剛がピッチに入り、再び勝ち越しを目指したが、2点目を決めたのはホームの草津だった。

 後半21分、右サイドをオーバーラップしたDF古林将太がMF後藤涼からパスを受け、ゴール前に折り返す。逆サイドまで流れてきたボールをラフィーニャが右足でゴール右隅に流し込み、決勝点を奪った。

 F東京は終盤のセットプレーのチャンスでGK権田修一もゴール前に上がったが、ロスタイムにMF谷澤達也の右FKに合わせた鈴木のヘディングシュートもゴール右へ。前節の富山戦で開幕戦以来4試合ぶりの勝利を飾り、今季初の連勝で勢いに乗りたい一戦だったが、逆に4試合ぶりの敗戦で今季2敗目。苦しいシーズン前半戦が続いている。

 不調とはいえ、圧倒的な戦力を誇り、昇格候補筆頭に挙げられるF東京を破る金星を手にした草津。副島博志監督は「連敗していたので、それを止めるために全員がハードワークしてくれた。この勝利は非常に大きい」と、3勝3敗と星を五分に戻す3試合ぶりの勝ち点3を喜んでいた。

(文 西山紘平)

TOP