beacon

平繁ハット&井上の連発弾で東京Vが北九州に4発大勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.14 J2第12節 東京V4-0北九州 本城]

 前節の岐阜戦(3-1)で、ようやく今季初の白星を獲得した東京ヴェルディギラヴァンツ北九州に4-0で快勝し、連勝を飾った。FW井上平の2戦連続弾とFW平繁龍一のハットトリックで大勝。1試合で4得点を決めるのは昨年9月26日の北九州戦(4-0)以来、実に230日ぶりのことになる。

 試合が動いたのは後半だった。後半4分、MF小林祐希がMFレオナルドを倒し、この日2枚目の警告を受けて退場。数的不利な状況に置かれるが、ここから地力の差を見せつけた。まずは後半16分、途中出場のMF菊岡拓朗の左クロスに井上が頭で合わせて先制点を決めた。

 その後は平繁の独壇場。後半31分に菊岡の縦パスに抜け出して左足でシュートを決めて、2点差にリードを広げる。終了間際の同45分には、またも菊岡のスルーパスを受けて、2点目となるゴールを流し込んだ。3点差にリードを広げると後半ロスタイム3分には井上に代わって、これがJデビューとなる高校3年生のMF杉本竜士をピッチへ送った。同ロスタイム5分には、途中出場のMF和田拓也からのパスを受けた平繁が右足を一閃。4-0とゴールラッシュで試合を締めくくった。

 今季、広島から加入した新戦力の平繁の鳥栖戦(1-3)以来のゴールとハットトリック、そして前節でも2得点を決めた井上の連発弾。また、リーグの中断期間では好調だったが、リーグ再開後はミスが続き、前節から先発を外れていた菊岡が途中出場で3アシストを飾るなど、各選手ともに調子は上向きだ。

 試合後のテレビインタビューで川勝良一監督は「少ない人数でよく戦って、勝ってくれたと思います」と笑顔で選手たちを労いながらも「1回だって負けたくないのに、(今季は)もう3回も負けてるからね」と勝って兜の緒を締めた。  

[写真]ハットトリックを達成したFW平繁龍一

(文 片岡涼)

TOP