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未だ勝ちのないC大阪、5戦連続のドロー

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[5.20 J1第12節 C大阪3-3川崎F 金鳥スタ]

 セレッソ大阪は、こけら落としから未だ無敗のホーム・キンチョウスタジアムで川崎Fと対戦し、3-3で引き分けた。開幕戦から未だに勝ちがなく、これで5分1敗。5試合連続でドローとなり、またしても白星はお預けとなった。

 1試合2得点以上の試合がなく、ここ5試合で4得点と攻撃陣が今ひとつ波に乗ることができていない状況下、前節同様にMFマルチネスとMFキム・ボギョンがダブルボランチを務める布陣で試合に臨んだ。しかし前半は、得点力不足に苦しむ攻撃陣が沈黙。前半17分、同29分と失点を喫し、一気に2点のリードを奪われた。その後もチャンスをつくることはできずに、前半の45分間を通じて、わずか2本のシュートを打つだけに留まった。
 
 C大阪らしい攻撃の形をつくり始めたのは、2点を追う後半に入ってからだった。まずは後半7分、MFキム・ボギョンの右CKにゴール正面でMF清武弘嗣が頭で合わせ、1点を返した。清武の公式戦3戦連続ゴールで勢いづくと、2分後には右サイドでボールを受けた清武がアーリークロス。FWホドリゴ・ピンパォンが右足ボレーでゴールネットへ突き刺し、2-2の同点に追いついた。

 ここから突き放しにかかりたいところだったが、後半27分にFW小林悠にゴールを決められ、またもリードされてしまった。再び追う立場となったC大阪は、同32分に乾に代えて、FW小松塁を投入してパワープレーに出る。同36分、キム・ボギョンの右CKにゴール前で小松やマルチネスとDF田中裕介が競り合う。ボールは田中の頭に当たり、ゴールネットへ吸い込まれた。オウンゴールで同点に追いつくと、前がかりになった川崎Fの裏を突き、カウンターからチャンスを演出。しかし、あと1点を奪うことができず。試合は3-3の引き分けに終わった。

 試合後のテレビインタビューでレヴィー・クルピ監督は「後半しかサッカーらしいサッカーをしていなかった」と一言。不発に終わった前半を課題に挙げながら、24日に行われるACL決勝トーナメント1回戦のG大阪戦へ向けては「ガンバさんから勝利を勝ち取るためには、きょうの後半のパフォーマンス同様、もしくはそれ以上の戦いをしないと勝てない」と話していた。

(文 片岡涼)

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