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川崎Fは痛恨のオウンゴールで連勝ならず

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[5.20 J1第12節 C大阪3-3川崎F 金鳥スタ]

 川崎フロンターレはMF山瀬功治とFW小林悠の2戦連続ゴール、FW矢島卓郎の開幕戦以来のゴールで3-2とリードしたものの、後半36分のオウンゴールで同点に追いつかれ、鹿島戦(3-2)に続く連勝はできなかった。

 試合後のテレビインタビューで相馬直樹監督は「アウェーでリードできたのだから勝ち点3を取らないと」と厳しい表情を見せながらも、「内容は悪い訳じゃなかった。この結果を前向きに捉えたい」とコメントした。

 前半はまさに理想通りの展開だった。まずは前半17分、MF登里享平の左クロスに山瀬が頭で合わせた。ボールはGKの股間を抜けて、ゴールネットへ吸い込まれた。幸先良く先制すると、同29分にはカウンターのチャンスに左サイドから波状攻撃。FWジュニーニョからのパスをゴール正面で受けた山瀬が、PA内ゴール左の矢島へラストパス。矢島が左足を振りぬき、2点のリードを奪った。

 しかし2-0で迎えた後半、C大阪の捨て身の攻撃に耐え切ることができず、立て続けに失点を喫した。後半7分にセットプレーから1点を決められると、わずか2分後にも失点。一気に同点へ追いつかれた。そこで奮闘をみせたのが、前節の鹿島戦(3-2)で決勝ゴールを決めた小林だった。前半終了間際の接触プレーで負傷したジュニーニョに代わり、後半開始からの出場。豊富な運動量を見せながら果敢に仕掛けていく。そして同33分、登里のパスを受けたMF楠神順平が右クロス。最後はゴール正面でフリーの小林が冷静に右足で流し込み、3-2と再び勝ち越した。

 そのまま逃げ切りたいところだったが後半36分、またもセットプレーから失点。左CKからのボールが相手MFと競り合ったDF田中裕介の頭に当たり、オウンゴールとなってしまった。終了間際の後半ロスタイム5分にはMF中村憲剛の絶妙なスルーパスを楠神がゴール正面で受けるが、トラップミス。シュートまで持ち込めず、相手DFに奪われた。3-3のまま試合は終了し、勝ち点1を分け合った。

 攻撃陣は2戦連続で3得点と好調を維持しているが、守備陣はここ3試合で6失点と不安が残る。相馬監督は「セットプレーでやられたことが勝ち点2を失うことにつながってしまった」と敗戦を悔やんでいた。次節はリーグ屈指の攻撃力を誇るG大阪が相手となる。攻撃陣の頑張りに守備陣が応えたいところだ。

(文 片岡涼)

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