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若いチームを背中で引っ張る31歳、高原が2戦連発計3得点

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[5.22 J1第12節 大宮1-4清水 NACK]

 ベテランの意地を見せ付けた。清水エスパルスのFW高原直泰が2戦連発弾を含む2ゴールの活躍。3試合ぶりの先発出場で、きっちりと結果を残した。

「なかなか自分としても最初から試合に出られる機会がなかったけど、常に試合のための準備はしてきた。前回(神戸戦)、途中から出てゴールを決めて、その流れで今日も決められてよかったし、それがチームの勝利につながってよかった」

 1-0で折り返した後半5分、DF辻尾真二が右サイド深い位置から折り返したボールを左足ボレーで叩いた。前節の神戸戦(1-5)に続く2戦連発弾。後半14分には相手のバックパスをカットし、GKとの1対1から冷静に右足で流し込んだ。

 J1での1試合2得点は浦和時代の09年7月4日の山形戦(3-2)以来、2シーズンぶり。31歳の元日本代表FWが、そのプレーでチームを引っ張った。

「前の試合まで選手がピッチで戦っていなかった。試合に出ている選手が責任を果たしていないところがあった。自分とか小野がピッチで戦うことが若いチームを上に引き上げる要素になるし、ピッチの上で戦っているところを見せることがこのチームには必要だと思う。もっともっとしっかりプレーしたい」

 前節の神戸戦は自分たちのミスから自滅した。0-4の後半30分からピッチに入った高原はその2分後に意地の一発。若きチームを鼓舞し、大敗から立て直した。

 開幕6試合でわずか4得点だった攻撃陣の爆発。「きっかけはつかんだと思うし、次の試合でどういうプレーができるかが大事。これを生かすも殺すも自分たち次第。次はダービーなのでしっかりプレーしたい」。次節28日は古巣・磐田との静岡ダービー。「自分がピッチに立つときは常にゴールを目指す。しっかりプレーして、チームが勝てるようにしっかりやっていきたい」。狙うはダービーでの3戦連発弾。チームを連勝に導き、上位浮上への足がかりをつくるつもりだ。

[写真]2得点の高原

(取材・文 西山紘平)

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