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元日本代表FWを父に持つGK、2年目の清水・碓井がプロデビュー

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[5.22 J1第12節 大宮1-4清水 NACK]

 プロデビューを勝利で祝った。清水エスパルスのGK碓井健平がプロ公式戦初出場初先発。4-0の後半ロスタイムに1失点を喫し、完封勝利は逃したが、デビュー戦にも落ち着いたプレーで勝利に貢献した。

 シュート17本を浴びたが、決定的なピンチはほとんどなく、枠内シュートも数えるほどだった。「試合前は多少緊張したけど、試合中は緊張しなかった。あまりピンチもなかったし、落ち着いてやれたことはよかった」。藤枝東高(静岡)をへて筑波大から10年に清水入団。父親は元日本代表FWとして国際Aマッチ38試合15得点を記録した碓井博行氏という“サラブレッド”は、待望のプロデビュー戦を淡々と振り返った。

「味方に助けられて勝つことができた。ゼロに抑えたかったけど、勝てたことは自分にとってもチームにとっても大きかった」

 前節の神戸戦は1-5の大敗。前半18分、GK山本海人のクリアミスから先制点を許し、ホームで惨敗を喫した。流れを変えるべく、アフシン・ゴトビ監督はGKの変更という賭けに出た。公式戦未経験の碓井の抜擢。その期待に応えた。

「GKはポジション争いが激しいポジション。結果を出せば試合に出られるシンプルな世界だし、そこにこだわってやっていきたい」。まずは一つ結果を残した。次節は磐田との静岡ダービー。今度は完封勝利で新守護神の座をつかみ取る。

[写真]プロデビューを果たした碓井

(取材・文 西山紘平)

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