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プロ4年目の初ゴールがJ1通算1万5000ゴールのメモリアル弾、清水・辻尾「持ってるなと」

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[5.22 J1第12節 大宮1-4清水 NACK]

 待ちに待ったプロ初ゴールがメモリアルゴールになった。3-0の後半24分にダメ押しゴールを決めた清水エスパルスのDF辻尾真二。プロ4年目で生まれた公式戦初ゴールがJ1リーグ通算1万5000ゴールとなり、「最近で言う『持ってるな』って感じですかね」と白い歯をこぼした。

 元FWらしいゴールへの嗅覚だった。右サイドを駆け上がり、パスを受けると、すかさず中に切れ込み、左足を振る。「DFが来ていたので、一つ中に入ろうと。右で蹴りたかったけど、詰まってしまって。左はうまくないのであれぐらいしか蹴れない。それが逆によかった」。利き足とは逆の左足で奪った初ゴール。得点後はベンチのアフシン・ゴトビ監督のもとへ一直線に駆け寄った。

「何も考えていなかったけど、自然と。信頼して使ってくれて、その中で結果を出せてよかった」。前節の神戸戦(1-5)。前半18分、辻尾のバックパスがずれ、ゴールから飛び出したGK山本海人のキックがクリアミスとなり、先制点を許した。

 結局、大量5失点。「自分のミスから失点して、ゲームを壊してしまった。ミスしたことは仕方がないし、プロである以上、ピッチでしか取り返せない。使ってくれた監督に感謝したいし、ゴールが取れて自信も取り戻せた」。汚名返上の一発となるプロ初ゴールがJリーグの歴史に残るメモリアル弾。2重3重の喜びに笑みが絶えなかった。

[写真]記念ゴールを決めた辻尾

(取材・文 西山紘平)

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