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ACL敗退のG大阪はまたも終盤に悲劇、宇佐美「引きずってるわけじゃない」

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[5.29 J1第13節 川崎F2-1G大阪 等々力]

 またも終盤の失点に泣いた。ガンバ大阪はラストプレーの失点で1-2の逆転負けを喫し、リーグ戦連勝も3で止まった。24日のACL決勝トーナメント1回戦・C大阪戦は後半43分の失点で3大会連続の16強敗退。リーグ戦に気持ちを切り替え、仕切り直しの一戦だったが、あまりにもショックの大きい敗戦となった。

 こう着状態だった前半を折り返すと、徐々に運動量が落ち、川崎Fに押し込まれ始めた。それでも後半6分にPKで先制。願ってもない展開となったが、その後は川崎Fの猛攻にさらされた。

 MF遠藤保仁は「流れが悪いなりに先制点が取れたし、我慢しながらやっていたけど、逃げ切るなら逃げ切る形に持っていかないといけない。戦い方が中途半端になった。意思統一してやらないといけない」と反省する。後半のシュート数は4本対15本。後半16分に追い付かれ、その後もピンチの連続だった。1-1のまま何とか耐えていたが、ラストプレーでMF中村憲剛に劇的なFK弾を決められ、力尽きた。

「チーム全体で切り替えてやろうと話していた。引きずってはいないし、下を向いているわけでもない。今日は負けたけど、引きずっているわけじゃない」。MF宇佐美貴史はACL敗退による影響を否定する。前半43分、宇佐美の左クロスからFWアドリアーノが決定的なヘディングシュートを放ち、後半ロスタイムにも左サイドからPA内に切れ込んだ宇佐美の仕掛けからビッグチャンスを迎えた。チャンスがなかったわけではないが、試合全体を通してG大阪らしいパスサッカー、爆発的な攻撃力が見られなかったのも確かだ。

「負けが続いたけど、ずるずるいってもしょうがない。次、勝てるように切り替えたい」。日本代表に初選出された宇佐美は明日30日から代表合宿に臨む。「この負けを代表に持ち込むというより、積極的にどんどん仕掛ける姿勢は継続したい。今日より質の高いプレーを代表でもできれば」。初参加となる代表合宿で刺激を受け、もうひと皮向けてチームに戻ってくるつもりだ。

[写真]不発に終わった宇佐美

(取材・文 西山紘平)

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