[6.4 J2第15節 岐阜0-1湘南 長良川]

　湘南ベルマーレがFC岐阜に1-0で勝利し、5位から2位へ浮上を果たした。FW高山薫の今季2点目となるゴールを守りきり、今季5度目の完封勝利を収めた。一方、敗れた最下位・岐阜はこれで6戦勝ちなし(1分5敗)と依然として苦しい状況が続いている。

　後半13分、右サイドからドリブル突破した高山がPA内でMFアジエルとワンツー。迷わず右足を振りぬくとシュートはゴール左に吸い込まれた。高山の愛媛戦(1-1)以来、4試合ぶりのゴールが決勝点となり、湘南が勝利した。

　試合後のテレビインタビューで高山は「試合には出してもらってたんですけど点が取れてなかったのでホッとしました。(得点シーンは)自分は下手くそで狙ったら入らないので、とにかく足を振りました」と笑顔で話した。

　1点を守りきれるところに強さがある。完封勝利は今季5度目。この日もFW押谷祐樹やFW嶋田正吾を中心とした相手の攻撃に押し込まれる場面はあったものの、GK西部洋平が好セーブをみせ、失点を食い止めた。

　西部は無失点勝利を継続できている理由については「今のチームは攻める時間と守る時間がはっきりして、みんなが頑張ってやれているのが要因だと思います」と分析した。次節は勝ち点1差の4位・栃木との上位対決。ここでしっかりと勝ちきり、首位を狙っていきたいところだ。

(文　片岡涼)