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先制されたら全敗の神戸が土壇場で仙台の堅守こじ開けドロー

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[6.11 J1第14節 神戸1-1仙台 ホームズ]

 最後まであきらめず、勝ち点1をもぎ取った。ヴィッセル神戸は0-1の後半44分にDF茂木弘人のゴールで1-1に追い付き、前節・柏戦(0-3)からの連敗を免れた。

 前半21分に先制を許すと、MF大久保嘉人を出場停止で欠く攻撃陣は仙台の堅守を攻めあぐねた。後半開始からMFボッティ、FWポポを投入。個人技を織り交ぜながら反撃を狙い、終盤にようやくチャンスをつくり始めた。

 後半20分、左サイドからMF小川慶治朗が折り返し、MF田中英雄がシュートを狙うもGKが好セーブ。同39分にはMF朴康造の左クロスから途中出場のFW有田光希が強烈なヘディングシュートを放ったが、クロスバーを直撃した。それでも後半44分、ボランチの位置から田中が左サイドに展開。パスを受けた茂木はドリブルで中に切れ込んで右足を振り抜き、ゴール右上に叩き込んだ。

 土壇場で引き分けに持ち込んだ神戸の和田昌裕監督は試合後のインタビューで「今までの試合は引かれると、こじ開けられず、先制されるとそのままの流れで終わることが多かった。よくあの堅い守備をこじ開けてくれた」と選手を称えた。

 今季のリーグ戦では、先制した試合は4勝1分と負けていないが、先制された試合はいずれも無得点で3戦全敗だった。それが、5日のナビスコ杯・横浜FM戦も先制されながら後半ロスタイムにFWホジェリーニョが同点ゴールを決め、1-1。この日も終盤に追い付く粘りを見せた。堅守を誇る2チームから奪った同点ゴール。今後につながる勝ち点1となったのは間違いない。

(文 西山紘平)

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