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宇佐美が同点弾もG大阪はホーム4連勝逃し公式戦3試合勝利なし

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[6.11 J1第14節 G大阪2-2清水 万博]

 MF宇佐美貴史の同点弾も及ばず、ガンバ大阪は2-2の引き分けに終わり、ホーム4連勝を逃した。これで5月24日のACL決勝トーナメント1回戦・C大阪戦(0-1)、同29日の川崎F戦(1-2)に続いて公式戦3試合勝利なし(1分2敗)と苦しい試合が続いている。

 コンディションを考慮し、日本代表MF遠藤保仁がベンチスタートとなったG大阪。前半15分、MF二川孝広の左CKにFWアドリアーノが頭で合わせ、先制に成功した。その後もゲームを支配していたが、後半立ち上がりの5分でセットプレーから2失点。あっという間に逆転を許してしまった。

 スタジアムを覆う不穏な空気を一掃したのが19歳の宇佐美だ。後半12分、DFキム・スンヨンから左サイドでパスを受けると、ドリブルで中に切れ込み、右足を一閃。DFに当たってコースの変わったシュートはゴール右上隅に吸い込まれ、2-2の同点に追い付いた。

 キリン杯で日本代表に初選出された宇佐美の同点弾で再び流れを引き寄せたG大阪は後半20分に遠藤とFW平井将生を同時投入。2トップにシステム変更し、勝ち越しゴールを目指したが、最後の精度を欠き、3点目を奪うことはできなかった。

 西野朗監督は試合後のインタビューで「ボール、ゲームともにコントロールしていたが、後半開始5分の2失点で完全にコントロールし切れなかった」と悔やんだ。「決定機をあれだけ外せば、スコアは妥当かなと思う」。最近の公式戦3試合で3得点。うち1点はPK、1点はCKと、なかなか流れの中でG大阪らしい攻撃を見せられていない。

 次節15日の相手は今季いまだ無敗で、堅守を誇る仙台。指揮官は「守備を破るには難敵」と警戒を強めていたが、仙台の牙城を破ることで自分たちが浮上するきっかけにしたいところだ。

(文 西山紘平)

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