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アドリアーノの6戦連発弾も、シュート数4本で終わったG大阪は公式戦4戦勝ちなし

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[6.15 J1第15節 仙台2-1G大阪 ユアスタ]

 ガンバ大阪は仙台に1-2で敗れ、公式戦4戦勝ちなし(1分3敗)となった。FWアドリアーノが6戦連発のゴールを決めて、一時は同点に追いついたが、試合を通じてシュート数は4本に終わるなど2点目は奪えず、逆に終盤に決勝点を許した。

 リーグ屈指の攻撃力を誇るG大阪の攻撃陣が、らしさをみせることのできないまま、90分間を終えた。前半15分にはDF内田達也のスルーパスに左サイドを抜け出した日本代表FW宇佐美貴史がゴールライン際から仕掛け、DFをかわしてループシュートを狙ったが枠を外れた。同39分にはPA外左の深い位置でFKを獲得。日本代表MF遠藤保仁が直接狙ったが、ゴール前でMF角田誠にクリアされた。

 チャンスをものにできず前半を折り返すと、後半8分にセットプレーから失点を喫した。しかし同20分、MF二川孝広のパスに左サイドを抜け出したアドリアーノがDF鎌田次郎をかわすとGKも振り切り、最後は無人のゴールに右足で流し込んだ。得点ランキングトップに立つアドリアーノの今季9得点目で1-1に追いつき、逆転をめざしたが、その後はシュートまで持ち込むことができない。同28分にはMF佐々木勇人に代わって、FW平井将生を入れるが流れを変えることはできず。逆に同41分にFW赤嶺真吾にゴールを許すと、これが決勝点となり1-2で敗れた。

 試合後のテレビインタビューで西野朗監督は「仙台のハードなディフェンスのなかでガンバのテンポが出なかった。あそこで攻め込まれているのはいつものガンバではない」と厳しい表情で語った。攻撃陣は見せ場をつくることができず、守っては公式戦3戦連続2失点。今季のリーグ戦では未だに完封勝利がなく、必ず失点している状況だ。ひとり気を吐いているアドリアーノの頑張りに応えるためにも、攻守ともに奮闘をみせ、早く勝利という結果を残したい。

(文 片岡涼)

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