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憲剛不在の川崎Fが5発大勝

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[6・15 J1第15節 大宮0-5川崎F NACK]
 
 川崎フロンターレは前節・甲府戦(11日)で右すねを打撲したMF中村憲剛が欠場。またロンドン五輪アジア2次予選クウェート戦(19日、23日)を控えるU-22日本代表MF登里享平も不在だったが、主力不在の不安を感じさせない大量5ゴールで勝ち点3をもぎ取った。

 ゴールラッシュの号砲を挙げたのは6戦ぶり先発のMF田坂祐介だった。前半41分、川崎FはMF稲本潤一のパスから間髪いれずに左サイドをドリブルで強襲したMF山瀬功治がクロスボール。ファーサイドから飛び込んだ田坂が頭でゴールへと押し込む。昨シーズンは司令塔役を務めながらも、今季はベンチスタートの続く“代役”田坂の意地の一撃。これで勢いづいた川崎Fはさらに44分、左CKのこぼれ球をつなぐとDF井川祐輔が右足シュートを決めて突き放した。

 前半を終えて2-0リード。だが前節に2度のリードを追いつかれている反省か、相馬直樹監督はハーフタイムに「気持ち、集中力を切らさない。球際を強くいく。つなぐところはつないで、前への意識を忘れない」と攻撃姿勢を指摘して送り出す。そのゲキに応えるかのように、川崎Fは後半も攻撃の手を緩めなかった。

 19分、ゴールマウスを叩いた山瀬の右足ミドルの跳ね返りに反応したFW小林悠が2戦連発、今季5点目のゴール。26分には鋭いプレッシングで相手DFからボールを奪ったFW矢島卓郎が左サイドから仕掛けて技ありの右足コントロールショットを決める。そして33分には交代出場のFWジュニーニョからのパスを受けた山瀬が鋭い反転からの突破でDFを振り切り、5点目。こちらも2戦連続となる一撃でゴールラッシュを締めくくった。

 チームのGKに負傷者が続出したことからU-22日本代表への合流を延期して出場したGK安藤駿介も完封で勝利に貢献。主力不在の影響を物ともせずに5戦連続で2得点以上を挙げ、リーグ最多の19得点へ伸ばした暫定5位・川崎Fが、次節の同3位・広島戦でも攻守で相手を上回る。

(文 吉田太郎)

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