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新潟は仙台に追いつかれ引き分け、7戦勝ちなし

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[6.18 J1第16節 新潟1-1仙台 東北電ス]

 アルビレックス新潟は先制するも、終了間際のロスタイム5分に仙台にゴールを許し、1-1で引き分けた。これで7戦勝ちなし(3分4敗)となり、15位へ順位を落とした。

 0-4で大敗した前節の名古屋戦と同様にDF酒井高徳、DF鈴木大輔をU-22日本代表で欠き、MFチョ・ヨンチョルも再び故障で離脱。ここ2試合連続で零封負けを喫しているだけに、それを払拭するべく、前線ではFW川又堅碁がFWブルーノ・ロペスと2トップを組み、リーグ戦初先発。右SHではMF田中亜土夢が今季初先発した。

 序盤から川又が果敢に攻め込んだ。J初ゴールを決めようと前線で奮闘。前半30分にはPA外から左足で強烈なミドルシュートを狙ったが、GKに止められた。後半13分にはDF藤田征也の右クロスにゴール正面で頭で合わせたが、これはポスト左を叩いた。なかなかチャンスをものにできずに時間は過ぎる。

 それでも後半27分、待望のゴールが生まれる。ブルーノが右サイドから果敢にドリブル突破。ゴールライン際で粘って上げたクロスにMF三門雄大が右足で合わせた。これが新潟にとってはリーグ戦3試合ぶりのゴール。選手たちには笑顔がこぼれ、ここから勢いに乗るはずだった。だが先制からわずか4分後、審判に判定の異議を唱えた黒崎久志監督が、退席処分を受けてしまう。

 監督不在という状況にも、守備陣を中心に守りきろうと新潟は踏ん張る。GK東口順昭が好セーブを連発。足を痛めながらも必死にゴールマウスを守った。しかし、開幕から無敗を続ける仙台の勢いにのまれ、後半ロスタイム5分に痛恨の失点。直後に足をつっていた東口に代わって、GK小澤英明を投入する。再びリードを奪おうと攻めにかかるが時間もなく、そのまま試合は終了。勝ち点1を分け合った。

 試合後のテレビインタビューで黒崎監督に代わって、試合途中から指揮を執ったサントスコーチは「新潟の戦い方、方向性は見えてきた。最後までチーム一丸となって戦えたことは良かったと思う」と前を向いた。次節の横浜FM戦は中3日と過密日程な上に、U-22代表コンビに加えて、退席処分となった黒崎監督がベンチ外となる。3戦ぶりに生まれたゴールを収穫と捉え、8戦ぶりの勝利をめざすしかない。

(文 片岡涼)

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