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17歳久保の次は18歳伊藤!!初先発ルーキーの2発で京都が初の連勝

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[6.19 J2第17節 草津2-4京都 正田スタ]

 またも京都サンガF.C.に若きスターが誕生した。京都U-18から今季トップチームに昇格したルーキーのMF伊藤優汰がプロ初先発で初ゴールを含む2得点。開幕から出遅れていたチームを今季初の2連勝に導いた。

 3トップの中央に位置するのは2種登録の17歳FW久保裕也。そして3トップの右が18歳の伊藤。10代コンビが攻撃陣を引っ張り、今季最多の4得点勝利に貢献した。

 前半14分、伊藤が右サイドからドリブルで仕掛け、ゴールライン際までえぐってマイナスに折り返す。MF内藤洋平のシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球をMF中山博貴が左足で押し込み、先制点を奪った。同31分には内藤のインターセプトから今季初先発のMF鈴木慎吾が左足で追加点。2点リードで前半を折り返した。

 最近5試合で4勝1敗、2連勝中と好調なザスパ草津もこのままでは終わらない。後半1分、FW萬代宏樹のポストプレーからMF櫻田和樹が豪快な左足ミドルを叩き込み、1点差。同17分にはMF熊林親吾の左クロスに萬代が頭で合わせ、3戦連発となる同点ゴールで試合を振り出しに戻した。

 しかし、ここからが伊藤の真骨頂だった。後半32分、左サイドを突破した中山の折り返しを左足で振り抜き、J初ゴールとなる勝ち越し弾。さらに同41分、高い位置でボールを奪った内藤のラストパスを受け、再び左足でゴールに流し込んだ。

 圧巻の先発デビューを飾った18歳は試合後のインタビューで「まだまだ勝ち星を積み上げて、上に上に行けるようにチーム全体で勝っていきたい」と貪欲に語った。前節の大分戦(2-0)は17歳久保の2得点で8試合ぶりの勝利。そして今度は18歳の伊藤。若き力がチームをけん引し、新生サンガが巻き返し体勢に入った。

(文 西山紘平)

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