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“ラッキーボーイ”小林ヒールV弾!川崎Fが首位肉薄

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[6.22 J1第17節 清水2-3川崎F アウスタ]

 川崎フロンターレが首位・柏との勝ち点差を2へ詰めた。最近6試合を4勝2分と好調な川崎Fは、同じく5戦無敗(3勝2分)と進撃を続けている清水と対戦。後半9分にDF井川祐輔が退場するアクシデントに見舞われたものの、後半36分に交代出場のFW小林悠が決勝ゴールを決めて貴重な勝ち点3を獲得した。

 投入後4分で千金弾を決めた。小林は拓殖大から加入したプロ1年目の昨シーズンは、リーグ戦6試合に出場してノーゴールだったが、今季は前節まで9試合5得点と大ブレイク中。この試合はFWジュニーニョの先発復帰に伴い5試合ぶりに先発を外れたものの、後半32分からピッチに立つといきなり結果を残した。

 同36分、川崎Fは左クロスをファーサイドのDF菊地光将がヘッドで中央へと折り返す。これを右足でトラップした小林が、ゴールへ背を向けたまま右足のかかとでゴール方向へ蹴り出す。DFに当たったボールはそのままゴールへと吸い込まれ、歓喜の決勝ゴールとなった。

 チームは前半4分、クリアボールを拾ったMF稲本潤一が左足ミドルを決めて先制。昨年のJ復帰後初、Jリーグでは実に3630日ぶりとなる稲本のゴールでリードを奪うと、さらに13分にはジュニーニョの左クロスからMF山瀬功治が技ありのヘディングシュートを決めて2-0と突き放した。
 
 その後ディフェンス陣のミスなどで同点に追いつかれ、後半9分に井川が2枚目の警告を受けて退場。だが数的不利に陥りながらもディフェンス陣の好守とシュートがクロスバーを叩く幸運にも助けられて相手の攻撃を凌いでいた。そして2-2の場面で投入された小林が、必死の守りを見せていた守備陣の期待に応える決勝弾。すでに今季3回目となる決勝ゴールを決めた“ラッキーボーイ”は「(守備陣中心に)10人で頑張って守っていた。チームに貢献できてよかった」と表情を緩めていた。

 苦しい試合を制し、3連勝とした川崎F。最近7試合で20ゴールをたたき出している好調な攻撃陣を中心に一気に首位獲りを果たす。

(文 吉田太郎)

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