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C大阪、酒本の劇的同点弾でドローに持ち込む

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[6.25 J1第18節 新潟1-1C大阪 東北電ス]
 
 セレッソ大阪は終了間際のロスタイム3分にDF酒本憲幸が劇的同点弾を決め、新潟と1-1で引き分けた。アウェーでの3連勝はかなわなかったが土壇場で追いつき、勝ち点1を手に入れた。

 主力選手が大幅に不在のなかでの厳しい一戦となった。試合当日に帰国した影響でU-22代表のMF清武弘嗣が欠場したのに加え、MFマルチネス、MFキム・ボギョンが出場停止。苦しい状況だったが、移籍問題で先発から外れていたMF乾貴士が6戦ぶりに先発に復帰し、MF黒木聖仁がボランチの位置で今季初スタメン初出場を果たした。

 久しぶりの先発出場に奮起し、開始直後に相手ゴールを脅かしたのは乾だった。開始わずか40秒、PA外左から果敢にミドルシュートを狙う。これは枠外へ外れた。同12分にはMF中後雅喜がPA外左から直接FKを狙ったが、クロスバーに阻まれた。ここ2戦で4得点を決めている攻撃陣だったが、あと一歩が及ばずにゴールを奪うことができない。0-0のまま前半を折り返すと後半31分にFWブルーノ・ロペスにゴールを許し、先制点を決められた。

 連敗するわけにはいかないC大阪は後半33分に黒木に代わって、FW小松塁を投入。同42分にはDF高橋大輔に代わり、酒本をピッチへ送った。この采配が功を奏した。試合終了間際のロスタイム3分、乾からのパスをPA内右で受けた酒本が右足を一閃。ゴールネット左へ同点弾を突き刺した。酒本の今季初ゴールがチームに勝ち点1をもたらし、そのまま試合は終了した。

 2連勝中の敵地での一戦で勝つことはできなかった。過密日程の5連戦を2勝1分2敗で終え、1週間が空いて迎える次節は首位・柏と対戦する。U-22代表から清武も復帰し、出場停止からマルチネスやキム・ボギョンも戻ってくる。主力のそろう一戦で首位を叩き、浮上のきっかけとしたいところだ。

(文 片岡涼)

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