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水戸の神大ルーキー鈴木がデビュー、「勝たせられる選手になりたい」

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[6.29 J2第2節 東京V3-2水戸 味スタ]

 水戸ホーリーホックの神奈川大卒のルーキー、MF鈴木将也が東京V戦でプロデビューを果たした。2-3の後半31分、MF村田翔に代わって登場。運動量が落ちていたチームに、攻守両面で起爆剤になろうと心がけてプレーした。引き分け、勝利には導けなかったが、プロとしての大きな第一歩を記した。

 多数の大卒ルーキーが奮闘している水戸。鈴木は少し遅れたが、「あまり緊張とかはしなかったです。リラックした状態で立てました。自分としては、いい入りができたと思う。負けてたので、必死にボール奪いに行って、攻撃の時は前にボールを運ぼうと。前に前にという気持ちでやっていました」と振り返った。

 鈴木が入った時間帯は、東京Vがリズムを掴んでいたが、鈴木が投入されたあとから、少しずつ水戸のペースになった。水戸はメンバーを固定しているため、連戦による疲労があったが、鈴木ら交代選手が奮闘。ひたむきなプレスからのカウンターを狙った。

 得点はなく、同点、逆転には導けなかったが、成長するための糧を得た。「ポゼッションとかロングボールを出すことは、しっかりできたかなと思う」と監督の指示を受けたプレーはできたという手応えをつかんだ。課題については「反省点は積極的にシュートを打てなかったこと。チャンスがあったけど、パスを選択してしまった。自分が何とかするという気持ちを持たないと、これからはだめかなと思った」と鈴木。ロスタイムを入れて濃厚な約17分間となった。

 プロデビューを果たしたことで、また新たな目標ができた。「途中からではなく、スタメンで出たい。その中で自分の特徴を出して、スタメンに定着して、チームを勝たせられる選手になれるように頑張りたいです」と前を向いた。この日の一歩は、必ず未来への大きな一歩にする。黒星でのデビュー戦となったが、鈴木の目はしっかりと“飛躍”を見据えていた。

(取材・文 近藤安弘)

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