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鹿島はスコアレスドローにも手応え、「久しぶりに主導権を握ったゲーム」

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[7.2 J1第2節 清水0-0鹿島 アウスタ]

 鹿島アントラーズは再三の好機を生かせず、スコアレスドローに終わった。前節の川崎F戦(2-2)に続いて2戦連続ドローとなったが、これで4試合負けなし(2勝2分)。うち3試合は無失点と徐々に安定感が出てきた。

 オリヴェイラ監督は試合後のインタビューで「久しぶりに主導権を握ったゲームだった。数多くチャンスをつくりながら、最後に焦ったり、力が入ったりしていた。もう少し落ち着きがあれば勝つチャンスを手に入れられたと思う。それだけが唯一残念だった」と悔しさをのぞかせながらも、試合内容には手応えをつかんだ様子だった。

 シュート数は12本対5本。前後半を通してアウェーの鹿島が試合を支配していた。しかし、前半4分、FKのこぼれ球を狙ったMF野沢拓也のシュートはポストをかすめ、同41分には野沢のFKに3戦連発中のFW田代有三がフリーで合わせたが、バックヘッドはGKの正面を突いた。

 後半20分、DFアレックスからの縦パスを受けたFW興梠慎三が左サイドからカットインし、PA外から右足を振り抜くもゴール右へ。試合終了間際には自陣からのDF岩政大樹のロングフィードを田代が頭で落とし、興梠が右足でボレーシュート。決定的な形だったが、シュートはミートし切れず。最後まで1点が遠かった。

 勝ち点3を手にすることはできなかったが、MF増田誓志と6試合ぶり先発のMF青木剛が組んだダブルボランチは中盤を支配。開幕からの6試合で14失点を喫していた守備陣も最近6試合で3失点と鹿島らしい堅守が戻ってきた。

「まだ連係の意思のズレはあるが、最近の試合では徐々に合わせられるようになってきた。就任5年目だが、アウスタでの試合では一番いいゲームだったと思う」とオリヴェイラ監督。一歩一歩、鹿島は着実に前に進み始めている。

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