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甲府はパウリーニョ&石原弾で連敗を4でストップ

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[7.6 J1第4節 新潟1-2甲府 東北電ス]

 4連敗中で監督の解任問題までが浮上していたヴァンフォーレ甲府だったが、新潟を2-1で下し、5試合ぶりの白星を手に入れた。ここ4戦1得点と得点力不足に悩まされていたが、6戦ぶりに1試合で2得点。前節の福岡戦(0-1)から中3日でのゲームにも関わらず、豊富な運動量で相手を押し込んだ。

 前半41分、5試合ぶりの先制点を手に入れた。ゴールまで約30mの距離がある位置でのFK。FWパウリーニョが左足で蹴りこんだボールは、壁の隙間を抜けてゴール左へ突き刺さった。パウリーニョの今季初得点で甲府が先制し、前半を1-0で折り返した

 この1点を守りきりたいところだったが後半7分、自陣内低い位置でバックパスの処理にDF山本英臣がもたつくと、これをFWブルーノ・ロペスにかっさわれてしまう。PA内で必死に食らいつくも、GK荻晃太も止めることはできず。1-1の同点に追いつかれた。

 痛恨の失点を喫した甲府は後半16分、7戦ぶりの先発を果たしていたMF内田智也に代えて、MF片桐淳至を投入。この交代が功を奏した。同26分、相手陣内で最終ラインからパスを受けたMF田中亜土夢に片桐がプレッシャーをかける。田中がバランスを崩し、こぼれたボールをMF石原克哉が素早く奪った。PA内右からドリブルで持ち込むと、最後はGKの股間を抜くグラウンダーのシュートを決め、2-1と再び突き放した。

 後半終了間際の44分にはMF阿部吉朗に代えて、DF小林久晃を投入。最終ラインを5枚にして守りに入った。そのまま試合は終了。石原の4年ぶりとなるJ1ゴールが決勝点となり、甲府が勝ち点3を手に入れた。

 試合後のテレビインタビューで石原は「連敗中だったので勝てて良かった。長く試合に出してもらえていたので、たまには結果を出さないと」と安堵の表情を浮かべ、先制点を決めたパウリーニョは「今年の1点目がこういう素晴らしいゴール。もっと点を取っていきたい」と意気込んだ。

 泥沼の4連敗で解任問題までも浮上していた三浦俊也監督は、この勝利でなんとか首の皮一枚つながった。試合後は「思うように結果が出ない中で、きょうは選手たちがよく前を向いてやってくれた」と満面の笑みを浮かべて話していた。

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