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相馬がスタンド観戦の神戸は4発快勝で10戦ぶり勝利

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[7.16 J1第5節 神戸4-1C大阪 ホームズ]

 3連敗中だったヴィッセル神戸が4発快勝で56日ぶりの勝利を飾った。5月21日の広島戦(1-0)以来、10試合ぶりの勝ち点3。気持ちのこもったプレーをホームで披露し、長いトンネルを抜け出した。

「立ち上がり、本当に気持ちが表れた得点が決まって、中2日だったけど、切り替えて素晴らしい試合をしてくれた」。試合後のインタビューで和田昌裕監督は、連敗中の苦しい状況から反発力を見せた選手たちを称えた。

 高い位置からプレッシャーをかけ、素早く攻撃に転じる。神戸らしい先制点だった。前半2分、相手陣内でMF松岡亮輔がスライディングタックルでボールをカット。FW吉田孝行が右サイドに展開し、MF朴康造がクロスを上げると、ゴール前まで一気に駆け上がっていた松岡が右足でスライディングシュートを決めた。

「毎試合、最初の5分、10分はプレスをかけていこうと話している。今日はそれがうまくハマって、カンジョさん(朴康造)がいいボールをくれた」

 松岡の今季初ゴールで勢いに乗る神戸はその後もゲームを支配。1-0で折り返した後半9分、自陣から朴が前線にロングフィードを送ると、目測を誤ったDF茂庭照幸の前に体を入れたFWポポがPA内に抜け出し、左足でゴールに流し込んだ。

 さらに3分後の後半12分にも縦パス1本で追加点を奪った。MFボッティの浮き球のスルーパスに反応した朴が右足で絶妙なトラップ。前に出てきたGKの動きを見極め、左足で鮮やかなループシュートを決めて3-0と突き放した。

 後半22分に1点を返されたが、同43分、途中出場のFW大久保嘉人がPA内でGKキム・ジンヒョンに倒され、PKを獲得。これを大久保が自らゴール右に沈め、4-1とダメを押した。

 和田監督は4得点の快勝にも「これを続けていかないことには『ヴィッセルは弱いな』と言われる。これを続けていきたいし、今日勝ったからといって次も勝てる保証はない」と気を引き締めた。

 チームはコットブス(ドイツ)からMF相馬崇人を獲得。コンディションがまだ上がってきていないとして今節の“デビュー”は見送られ、スタンド観戦となったが、指揮官は「勝ったからといって同じメンバーでいくとは限らない。チーム内で競争して、次の試合に臨みたい」と、相馬加入による相乗効果に期待していた。

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