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C大阪が後半4発で連敗止める

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[7・23 J1第6節 C大阪4-0清水 長居]

 4-0で快勝した試合後のインタビューでセレッソ大阪レヴィー・クルピ監督は胸を張って説明した。「今シーズン唯一我々よりもいいサッカーをしていたと思ったのは前節の神戸戦だけ。我々の目指すサッカーができている」。最近5試合無敗で6位にまで浮上してきている清水エスパルス相手だったが、C大阪は信念を貫いた攻撃サッカーで快勝した。

 前節まで攻撃の核を担っていたFWホドリゴ・ピンパォンとの契約を8月1日までで満了とすることが決定。ブラジル人FWはこの日から不在となり、またU-22日本代表MF清武弘嗣が右足首の負傷のために欠場した。今季3度目の先発となるFW小松塁を1トップに置く布陣で清水戦に臨むことになったが、これまでのボランチからトップ下で先発した韓国代表MFキム・ボギョンの得点能力が爆発するなど、攻撃陣が不安を感じさせないパフォーマンスを披露し、ゴールを連発した。

 前半はMFマルチネスやキム・ボギョンが強烈なミドルシュートを放つも無得点に終わったが後半8分、MF中後雅喜の左CKをキム・ボギョンが頭で叩き込み先制ゴール。さらに14分にはPAで仕掛けたMF倉田秋が背後からのファウルでPKを獲得し、自らゴール左隅へ流し込んだ。

 止まらないC大阪は33分にもMF乾貴士のパスで右サイドを抜け出したキム・ボギョンが、ニアサイドに右足シュートを突き刺し3-0。ロスタイムには左サイドを突破したキム・ボギョンの折り返しを乾が冷静にゴールへと沈めてゴールラッシュを締めくくった。

 昨シーズン3位へ大躍進を遂げたC大阪だが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)との過密日程を強いられている今季は開幕から7試合連続未勝利に終わるなどスタートダッシュに失敗。前節は神戸に1-4で敗れるなどこの試合を前にした成績は4勝6分6敗で13位に沈んでいた。ただ、序盤はチャンスを活かせない試合が続いていたものの、最近5試合で15得点。特にこの日好調・清水から4ゴールを奪って挙げた勝利は今後に弾みをつけるものとなりそうだ。クルピ監督は「手ごたえはありますが、この順位にいること自体は全く満足していません」(C大阪公式サイトより)。9月に再開するACLにいい状態で入るためにも、これからリーグ戦で勝利を重ねて順位を上げていくだけだ。

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