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「ほんと苦しくて…」3戦連続0-4大敗の清水が3発快勝で連敗脱出

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[8.13 J1第21節 清水3-0大宮 アウスタ]

 3発快勝でうっ憤を晴らした。3戦連続となる0-4の大敗で3連敗中だった清水エスパルスは3-0の完封勝利で連敗をストップ。今季初ゴールが貴重な先制点となったMF枝村匠馬は「ほんとに苦しくて、ふがいない試合ばかりやっていた。今日、なんとか勝ててよかった」と、4試合ぶりの勝ち点3に安堵の表情を見せていた。

 後半立ち上がりの10分で試合の流れを決定付けた。0-0で折り返した後半3分、左サイドをドリブルで駆け上がったDF太田宏介の折り返しを枝村が左足ボレー。強烈なシュートはクロスバーに阻まれたが、跳ね返りをFW高原直泰がダイレクトで中央に折り返し、今度こそ枝村が右足でゴールに押し込んだ。

「決めないといけないところで決められてホッとしています」。枝村が試合後のインタビューで振り返った先制点が、チームとしても4試合ぶりのゴール。欲しかった1点を奪い、勢いに乗った。

 直後の後半9分、枝村のスルーパスに反応した太田が再び左サイドを突破。マイナスの折り返しに左足ダイレクトで合わせたMF小野伸二のシュートはGKの股間を抜き、2-0と突き放した。

 3戦連続0-4の大敗を喫したことで先発5人を入れ替えて臨んだ。GK碓井健平に代わって15試合ぶりに先発したGK山本海人はフィードでミスもあったが、決定的なピンチではビッグセーブを連発。前半31分、DF村上和弘のシュートは右手1本で弾き、後半20分にもFWホドリゴ・ピンパォンとの1対1を体を張って止めた。

 守備陣の奮闘に応えようと攻撃陣は最後までゴールを狙い続けた。大宮の息の根を止めたのは、負傷明けで2試合ぶりに先発したエースだった。後半33分、ハーフウェーラインからのDFボスナーのFKを前線の高原が胸で落とすと、こぼれ球に自ら詰め、左45度から左足を振り抜いた。ニアサイドを破る豪快な一発。高原の4試合ぶり今季7点目で3-0と突き放すと、守備陣も最後まで集中を切らさず、5試合ぶりの無失点で試合を締めくくった。

 枝村は「ゼロに抑えたのが一番でかい。(勝利と合わせて)2ついいことがあった。これからも勝ち続けられるように頑張りたい」と力を込める。アウェー3連戦で3戦連続0-4の大敗を喫した悪夢をホームで払拭する快勝劇。次節20日もホームでのC大阪戦。連敗の借りを返すためにも、連勝で上位浮上の足がかりをつくる。

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